語り部
館内には、四日市公害を語り継ぐ、時代の証人ともいうべき「語り部」の方々がいらっしゃいます。
四日市公害を体験した、時代の証人ともいうべき次のような方々が「語り部」となって四日市公害を語ります。
「語り部」のお話は、昭和40年代の塩浜小学校をイメージして作られた研修・実習室などで聞くことができます。
・市民運動に参加した方
・教育関係者
・当時を知る地域住民
※「語り部」のお話を聞くには、事前予約が必要です。対象は、団体(概ね10名以上)に限らせていただいています。詳細については、お問い合わせください。
※語り部の都合などにより、ご希望に添えない場合もありますので、予めご了承ください。
解説員
常設展示室には土日を中心に解説員(市民ボランティア)がいます。
2階の常設展示室では、土日、祝日を中心に水色のベストを着た解説員(市民ボランティア)が来館者の皆さんをお待ちしています。
疑問に感じたこと、もっと知りたいと思っていることについて、わかりやすく解説します。
※「広報よっかいち」(平成30年7月上旬号)、「きらり四日市人」のコーナーで当館の解説員が紹介されました。
(左から松平信子さん、伊藤三男さん、齊藤宗雄さん)
※「広報よっかいち」(令和2年3月上旬号)
「四日市Plus」のコーナーで当館の解説員と語り部が紹介されました。
人に支えられて5周年
開館5周年を迎え、これまでに多くの人に来館していただきました。
それも、語り部の皆さんや解説員の皆さんなど、四日市公害と環境未来館に関わっていただいている人たちのおかげです。
そして、環境に対する意識を高めるため、エコパートナーの皆さんにも活躍していただいています。
本市は環境を改善するために努力を続けてきました。当館は、四日市公害の歴史と教訓を次世代に伝えるとともに、培った環境改善の取り組みや技術などをより広く発信していく役割があります。
来館した皆さんが、四日市を拠点に、公害問題、さらには地球規模の環境問題について考えられるような場所として展開していきます。
同じことを繰り返さないために、語り継がなければいけない。
50年前桑名市内の高校教員となり、通勤途中塩浜駅で嗅いだ工場の悪臭が、四日市公害との最初の出合いでした。
教職員組合が「四日市公害訴訟を支持する会」の中心になっていて、学習会や集会参加の機会を得て関心を深めました。
裁判終結後も多様な公害問題に対処すべく、仲間たちと活動を続けてきました。
そうした経験を踏まえ開館と同時に解説員となりました。
四日市公害と環境未来館ができて、自由研究で四日市公害を取り上げる子どもたちが増えたことも実感しています。
来館者には、四日市公害の歴史や被害者の思いを伝え、同じ過ちを繰り返さないよう語り継いでいきたいと思います。
社会見学で 橋北小学校 5年生
四日市公害は、社会の授業で勉強したけれど、四日市公害と環境未来館に来てもっと深く知ることができました。空気がきれいなまま工場も動く環境が大切だと思いました。四日市公害と環境未来館は、おかげさまで開館5周年を迎えました。
市内外の皆さんに活用され、これまでに入館者数は27万人を超えました。
解説員募集
解説員は、来館者へ常設展示を分かりやすく解説する案内人です。解説員になるには、毎年開催している「解説員養成講座」を受講する必要があります。
活動は、土・日曜日、祝日が中心で、18歳以上の人が対象です。詳しくは同館にお問い合わせください。
四日市公害をいろんな視点から見ることができる子どもたちを。
四日市公害が発生したとき、港地区の小学校の教師でした。空は灰色、空気は臭く、夏でも窓を閉めて授業をしていました。休み時間のたびにうがいの列に並び、遊ぶ時間はありませんでした。ある児童がぜん息の発作を起こし、病院へ運んだことは忘れられません。
転勤先の学校で、「コンビナートができて困るね」という話をすると、コンビナートで働く父を持つ児童が不登校になってしまったことがありました。「配慮が足りなかった」と今でも心が痛みます。語り部の話を聞いて、コンビナートがあるから今の生活があることを知って、そして、環境を良くするため自分に何ができるのかを考える機会にしてほしいです。
来館しました 橋北小学校 5年生
語り部さんの話は、体験したからこそ気持ちがこもった話し方で、当時感じたことが伝わってきました。直接聞くことができて良かったです。あなたも解説員になりませんか?Q&Aをご覧ください。
Q 解説員は何人いるのですか?
A 現在38名が登録されています。Q いつ活動できるのですか
A 主に土日、祝日、春・夏休みの平日など、午前(9:30~13:00)、午後(13:00~16:30)の時間帯を設定しています。Q 月に何回、活動をしなければいけませんか?
A 特に回数を定めているわけではありません。ご自身の都合に合わせて活動できます。Q どうしたら解説員になれますか?
A 10月から開催する「解説員養成講座」の受講が必要です。詳しくは当館のホームページ、「広報よっかいち」9月下旬号でご確認ください。