アイナシとは、野生のナシであるイヌナシ(マメナシ)と栽培ナシが自然交配してできたと考えられている野生のナシです。
四日市市の大字西阿倉川には、「西阿倉川アイナシ自生地」という、国指定天然記念物に指定されているアイナシの自生地があります。アイナシは、東海地方に分布していますが、「西阿倉川アイナシ自生地」で最初に見つかりました。
今回移植したアイナシの苗は、三重県立四日市農芸高等学校自然環境コースが、「西阿倉川アイナシ自生地」に自生しているアイナシから枝を採取し、挿し木の方法により苗を作られた、いわば自生地のアイナシのクローンです。
四日市市は、「西阿倉川アイナシ自生地」だけでなく、久留倍官衙遺跡にもアイナシを移植して、天然記念物のアイナシの遺伝子を保存し、将来に伝えようと考えています。
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