鯨船行事について

鯨船行事の概要

 
 「鳥出神社の鯨船行事」は、毎年8月14日と15日に開催されます。14日の朝には、各組が松明をもって鳥出神社に参拝し、町の平安と行事の無事を祈願してお祓いを受けます。神火を受け取り、その火を持参した松明に遷し燃え尽きるのを見届けます。その後、各町へ戻って町練りが行われます。
 15日には、各町が順番に鳥出神社の境内で本練りを行います。まず、鳥居前で鯨突きを行ってから宮入りし、境内では本殿に1本別社に1本鯨突き奉納します(古川町は本殿に1本のみ)。途中、鳥居を挟んで次の組との間での駆け引きが妙です。最後には、唄と太鼓を叩きながら、輪になってぐるぐる回る踊り等しながら、神社に行事が無事終了したお礼の宮参りを行ってすべての行事を終えます。
 
 
 

ユネスコ無形文化遺産

 
 平成28年12月1日、ユネスコ無形文化遺産保護条約第11回政府間委員会(於:アディスアベバ・エチオピア)において「鳥出神社の鯨船行事」が全国33件の「山・鉾・屋台行事」の一つとして、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
 

ユネスコ無形文化遺産

 ユネスコ無形文化遺産とは、形のない文化遺産の保護等を目的としたもので、「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載されることで登録となります。
 

山・鉾・屋台行事

 「山・鉾・屋台」とは、地域の安全や豊穣を願い人びとが一体となって行う祭礼に際し、曳いたり担いだりする出し物の総称で地域によって、曳山・屋台・祭車・山車・だんじり等と呼ばれます。
 
 
 

国指定重要無形民俗文化財

 
 平成9年12月15日に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

鯨船行事の概要