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植物なんでもQ&A(葉茎菜類)

キャベツ

Q. 夏まきキャベツの苗がうまく育ちません。

A.風通しの良い育苗場所で排水の良いベッドづくりを心がけます。

夏場は、苗づくりの最も難しい時期です。ただ、苗さえ上手に育てられれば、あとは割合簡単なのも、夏まきキャベツの特色といえます。夏場は高温のため土が乾くので、水やりを多くします。何回も水やりをすると地表が固まり、排水が悪くなって、立ち枯れ病が出やすくなるのです。育苗は、風通しの良いところを選びましょう。

Q. 地ぎわを虫に切断されてしまいました。

A.倒れた株元や隣接した株の土中の虫を捕殺します。

定植して間もないころ、朝のうちに畑を見回ると、地ぎわの茎の部分が虫に食いちぎられて、苗が倒れていることがあります。これは、ネキリムシのしわざです。倒れた株を見つけたら、すぐにその株または隣接した株の周りの土に指を入れて、丸まった土色の虫を掘り出し、捕殺します。被害が多いところでは、ネキリトン粒剤、ダイアジノン粒剤などを一株当たり一グラム程度の量を株の周りにばらまいておきます。雨にあうと効果が薄くなるので、雨が続いたときには、再びまきます。

Q. 葉が害虫に食い荒らされてしまいました。

A.少ない農薬で早めに手を打つことが大切です。

キャベツは、必ずといっていいほど、害虫の被害を受けます。特に多いのが、秋まきの5~6月どり、または、春まきの6~7月どりです。4~5月にヨトウムシやアオムシ、コナガなどが発生します。ヨトウムシは、年に2回、4~5月と9~10月に発生し、昼夜の区別なく、盛んに葉を食い荒らします。3月ごろ、葉の裏に直立した黄色の卵を産みつけるのがアオムシです。年に数回発生し、葉の裏に小さなまゆをつくるのが大敵のコナガです。いずれの害虫も、ごく小さいうちに薬剤をかけると割合よく防ぐことができます。逆に、大きくなってからでは、いくら薬剤をかけても防ぎ切れません。さらに、キャベツが大きくなってから、球の中へ虫が入ってしまうと、完全防除はまず困難です。農薬は、できるだけ使いたくありませんが、それだけに、少ない農薬で早めに先手を打つことが大切です。

ブロッコリー

Q. 側芽(側花蕾)をたくさん収穫する方法を教えてください。

A. 収穫のときよい葉を多く残しておきます。

ブロッコリーは頂花蕾はだけでなく、どのわき芽もその先端につぼみをつけますから頂花蕾をひとつだけ収穫して株を捨ててしまうのはもったいないことです。たくさん出る側花蕾は、例えつぼみは小さくても数をまとめると頂花蕾よりも多いほどで、むしろこの方が長く収穫を楽しめます。側花蕾をたくさんとるには、頂花蕾を収穫するとき、残す節数を多くしたほうがよいので、差し支えない範囲で、かなり上の方で切り取るようにします。そして、収穫したらすぐに追肥をして、踏み固めた株の回りの土を柔らかくして、元気の良い側芽が出るようにしてやりましょう。品種を選ぶときにも頂花蕾と側花蕾兼用のものを選ぶようにします。

カリフラワー

Q. 花蕾の中に葉が伸びてきました。

A. 苗の初期に高温にあったためです。

リーフィーと呼ばれ、花蕾の表面から小さな葉が出てくる現象です。これは花蕾ができはじめた初期に、花蕾の発育温度を超えた高温にあったため、たくさん枝分かれして伸びてくる花の基部の葉が伸びだしてきたもので、このような異常球はカリフラワーとしては失格です。適期に適品種を選んで栽培すれば発生は見られません。このほかにも、低温によって表面がざらざらになったり、茶褐色に変色したり、ピンクになったり、高温により、鳥の羽が生えたようになったりするなど、主に湿度の影響による異常球は、デリケートなカリフラワーにはいくつも見られます。

Q. 花蕾が黄ばんできました。

A. 強い陽が当たりすぎたためです。

葉がよく茂り、株が大きくなってくると、中心部に花蕾が見え始め、これがどんどん大きく膨らんできます。この白い花蕾は、たくさんのつぼみの集まりですので、茎葉に比べると格段に外界の条件には敏感です。これが大きく膨らんでくると、葉の間から光線が直接花蕾に当たるようになります。このようになったときに、強い直射日光が差し込むと、せっかくの純白の花蕾が次第に黄ばんできて、品質が悪くなってしまいます。日光だけではなく、霜が降りたりすると花蕾は寒さで痛みやすくなります。花蕾がこぶし大になる頃から、カリフラワーの外葉を合わせて、ひもなどで上の方を結んでやったり、葉を取って花蕾の上に覆ってやったりする保護が必要なわけです。収穫が遅れると、せっかくの風味を損ねますので、花蕾が大きく膨らみ、周辺部の小花がゴツゴツ盛り上がりはじめたら、収穫しましょう。花蕾の間にすき間ができはじめたら、すでに取り遅れとみていいでしょう。

ハクサイ

Q. 育ち盛りに腐って枯れてしまいました。

A. 軟腐病が原因です。

ハクサイでは最も怖い軟腐病によるものです。結球間近になって下葉の葉柄や茎の地ぎわなどから腐り始め、次第に葉が倒れるようになって、ついには球の内部まで腐敗が及び、悪臭を発するようになります。この軟腐病にかかると防除は全く困難ですので、予防に気をつける必要があります。①連作を避ける。②早まきしない。③畑は高畝にして排水をよくする。④一株でも発病したら早めに除去して伝染を防ぐ。⑤ヨトウムシ、アオムシ、コナガなどの害虫に食害されるとそこから病原菌が侵入しやすいので、害虫防除を徹底する。などの予防策を徹底しましょう。

ホウレンソウ

Q. 次第に黄色くなって枯れてしまいました。

A. 土壌の酸性、排水不良などが原因です。

これは土壌の性質が、酸性に傾いているのが主な原因です。症状がひどくなってから、これを治すことは困難です。ごく小さいうちに、このような症状があらわれ、生育が止まってしまったら、思い切って整理し、畑の酸度(pH)を矯正してから、まき直した方が無難です。酸性を直すには、石灰(肥料用の消石灰や苦土石灰)を畑全面にまき、土に混ぜ込みます。問題になるのは、石灰の施用量です。これは、酸性の程度によって違うので、正確には土壌酸度を調べて決めなくてはなりませんが、多くの場合1㎡当たり100g程度施せば、かなり矯正できます。この他、排水不良に弱いのもホウレンソウの特徴です。雨の後に水たまりができないように排水を考え、畝をつくります。

シュンギク

Q. 摘み取り収穫の上手な仕方を教えてください。

A. 株間を広くし、刈り取り位置をあまり低くしないようにします。

大きくなった株を根ごと抜き取り、収穫するとすぐ収穫し終えてしまします。長く収穫を楽しむためには、摘み取り収穫し、わき芽を再び利用します。株間が少し広くなるよう間引きし、その後追肥をしてやります。株が大きくなったら、先のほうの芽を摘み取って利用します。あまり株元に近いところから摘み取ると、あとから出てくる芽の数が少なくなってしまうので、地上15cmくらい残しておくことが重要です。芽の出方は品種によっても違うので、中葉春菊など、芽がよく出るものを用います。

ネギ

Q. 葉に黄白色の斑点ができ、橙黄色の小斑がついてしまいました。

A. べと病、赤さび病です。

黄白色の斑点はべと病で、ネギやタマネギに発生しやすい病害です。橙黄色の小斑は赤さび病です。いずれも込み合った通気の悪い苗床、湿地の苗床で発生します。やがて、本畑でもまんえんしますので、苗床のうちから予防します。いずれもダコニール水和剤やダイファー水和剤が有効です。まんえんしてからでは、なかなか防除は困難です。

タマネギ

Q. 収穫適期を教えてください。

A. 葉が80%くらい倒れた頃です。

貯蔵用には葉が80%くらい倒れた頃、晴天の日に抜き取り畑で2~3日乾かしてから雨の当たらない、風通しのよい日陰につるしておきます。赤タマネギは葉が20%くらい倒れた頃収穫します。

モロヘイヤ

Q. 毒が含まれていると聞きましたが大丈夫ですか?

A. 高栄養価の野菜ですが、種子に有害物質が含まれています。

モロヘイヤは高栄養価で、他の野菜に比べて、カルシウム、カロチン、鉄分、ビタミン等が抜群に多い野菜です。ただ、種子(実)には有害物質が含まれていますので、種子(実)を食べないよう注意してください。

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