山車の紹介
神社丸 北島組神社丸 北島組
神社丸[北島組]
 
仁徳丸 中島組仁徳丸 中島組
神徳丸[中島組]
 
感應丸 南島組感應丸 南島組
感應丸[南島組]
 
権現丸 古川町権現丸 古川町
権現丸[古川町]
 
 鯨船行事は、北勢地方(三重県の北部)にのみ分布する、珍しい陸上で行われる模擬捕鯨行事です。

 「鳥出神社の鯨船行事」は、それらの中でも最も本来の姿をとどめているとのことから平成9年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
 行事で用いられる鯨船山車は、富田では4艘(北島組:神社丸、中島組:神徳丸、南島組:感應丸、古川町:権現丸)あって、それらは実際の古式捕鯨に用いられていたような勢子船等ではなく、近世に将軍や大名が用いた御座船を模した山車です。
 山車には屋形が載り、絢爛豪華な彫刻が施され、緋羅紗に金糸等で見事な刺繍で彩られる横幕、同じく金糸で構成された水押さがり等、豪華な装飾が施されています。そのきらびやかな山車を勇壮に繰り動かし、船首には着飾った羽刺しや櫓漕ぎ、屋形には太鼓叩きが乗り込んで、唄や太鼓に合わせて行事が進行します。

各部名称

 

各部名称
神社丸
神社丸 さがり

台船

【長さ】20尺7寸(6250mm)
【最大幅】5尺2寸(1570mm)
【深さ】3尺7寸5分(1130mm)
 

特徴

【屋形の屋根】
 金地板葺き
 
【横幕】
緋羅紗に鯱(姿は魚で頭は虎のシャチホコ)に波間を飛び交う千鳥を配し朝の豊穣な海を表す(幕の上端に通したる紐に結び付けた紐を船体の釘に引っ掛ける)
 
【さがり】
水押さがりは北島組だけが金糸綴じ付けという特殊な技法で作られ、二重の堅結びに結ぶ。
装飾の収納箱に嘉永六年(1853)とあって江戸時代後期にはこの行事が行われていたことが知られます。

仁徳丸
仁徳丸 さがり

台船

【長さ】18尺9寸(5730mm)
【最大幅】4尺7寸(1425mm)
【深さ】3尺5寸(1060mm)
 

特徴

【屋形の屋根】
緋羅紗に飛龍の刺繍
 
【横幕】
緋羅紗に金糸で龍と波の刺繍を施し、昼の海を渡る龍に表す(小さく低い乳に通した紐を船体の釘に引っ掛けて取り付ける)
 
【屋形の屋根】
緋羅紗に飛龍の刺繍で太陽と飛龍を意匠している
 
【さがり】
水押さがりは金糸巻き上げ技法で作られ、こま結びに結ぶ

感應丸
感應丸 さがり

台船

【長さ】20尺4寸(6200mm)
【最大幅】5尺(1500mm)
【深さ】2尺9寸(880mm)
 

特徴

【屋形の屋根】
金糸苫葺き
 
【横幕】
緋羅紗に金糸で鬣を揺らす龍と波の刺繍を施し午後の荒波を渡る海を渡る龍を表す(横幕は、小さい乳に通る紐を船体の釘へひっ掛けて固定)
 
【さがり】
水押さがりは金糸巻き上げ技法で作られつゆ結びに結ぶ

権現丸
権現丸 さがり

台船

【長さ】21尺(6360mm)
【最大幅】5尺(1500mm)
【深さ】3尺2寸(960mm)
 

特徴

【屋形の屋根】
金地板葺き
 
【横幕】
緋羅紗に金糸で、神仙の集う蓬莱より飛来する千鳥と波でおだやかな海を配し、江戸時代から繁栄した東海道の海道尻の商家や造り酒屋等が好んだ意匠(幕上端に通る紐についている環で船体のくぎへ環がけする)
 
【さがり】
水押さがりは金糸巻き上げ技法で作られ二重堅結びに結ぶ