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>>特集 市長新春に語る
2012/1月上・下旬合併号
鈴木
にぎわいのあるまちづくりにも積極的に取り組まれていますね。
市長
地元の気運が高まってきましたので、行政も積極的に参画し、中心市街地活性化の起爆剤となる事業を協働で生み出していきたいと思います。そのため、新たな組織を立ち上げ、活性化に向けた基本計画の策定を始めました。
鈴木
今年は四日市公害訴訟判決から40年ですね。環境分野ではどんな取り組みが進められるのでしょうか。
市長
過去の公害を改めて反省し、二度と同じ過ちを繰り返さないようにしなければなりません。そのため、公害の歴史を次世代に継承するとともに、市民の皆さん、企業、行政が一体となって取り組んできた環境改善のプロセスや現在の四日市の姿を全国に情報発信する拠点として、「(仮称)公害に関する資料館」の整備を進めます。
優れた環境技術を生かして、環境学習にも貢献する未来志向の施設にしたいと思っています。
鈴木
その他に、環境先進都市を目指した取り組みとして重点的なものには、どんなものがありますか。
市長
現在、新総合ごみ処理施設の建設計画を進めており、平成28年度の供用開始を目指しています。
この施設は、埋め立てごみを大きく減らすことができ、焼却の熱エネルギーで発電もする最新鋭のものです。
また、温室効果ガスの排出を抑えるため、太陽光発電などの新エネルギー設備の導入支援を進めます。さらに、ごみの減量や再資源化を推進するため、資源拠点回収システム(エコステーション)などの活用を促進します。
鈴木
移動しやすい道路整備や公共交通網についても、私たちの関心のあるところですが。
市長
南北方向の慢性的な渋滞や、朝夕を中心とした東西方向の渋滞を解消するため、バイパスや環状道路の整備を促進し、交差点や渋滞ネック箇所の改良を進めます。
また、歩道や自転車道なども整備し、徒歩や自転車で移動しやすい安全安心な道路空間づくりに努めていきます。
公共交通網については、より利用しやすいバス路線網の再編や鉄道路線の維持・活性化に向けて、交通事業者などと連携して取り組んでいきます。
鈴木
これからさらに高齢化が進むと思われますが、医療や福祉分野ではどんな取り組みがありますか。
市長
住み慣れた地域で安心して老後を送るには、地域医療体制の充実が大切です。そのため、医療、福祉、保健の連携強化を図るほか、在宅医療の担い手(往診医、訪問看護師など)が増えるよう取り組んでいきます。
在宅での生活を支える在宅介護支援センターの体制強化、在宅が困難になった時の特別養護老人ホームの増床なども思い切って進めます。
鈴木
高齢者も社会参加して元気に活躍してほしいですね。
市長
高齢者の皆さんが、地域社会のさまざまな場面で活躍していただけるよう、就労やボランティア活動、地域の子どもたちとの世代間交流といった活動への支援をさらに進めていきたいと思います。
鈴木
次代を担う子どもたちを育んでいくことも大切ですね。
市長
子どもに関する取り組みについては、大きく分けて二つあります。一つは少子化社会における子育て支援、もう一つは教育です。
まず、子育てでは、育児休業制度を活用できる環境づくりや保育園、学童保育所の充実など、仕事と子育ての両立を積極的に支援していきます。
教育では、電子黒板・1分間スピーチといった効果的な教育手法や少人数授業による教育によって、基礎学力の向上を図ります。
また、保・幼・小・中一貫教育や30人学級の取り組み、体験学習の充実など、教育のさらなるレベルアップを進めます。
鈴木
さまざまな取り組みの中で四日市は大きく変わっていきそうですね。
市長
市民の皆さんが、住み慣れた地域で安心して暮らせるとともに、まちに元気と魅力を感じ、人とのつながりや温かさも感じられる、絆のあるまちにしたいですね。
そのためにも、市民の皆さんに最も近い基礎自治体として、市が自由な裁量で市民ニーズに的確に対応していけるよう、本市は早期に「中核市」に移行することを目指しています。
効率的な都市経営と効果的な政策を着実に進め、市民の皆さんが「住んで良かった」「住み続けたい」と実感でき、市外からも「訪れたい」「住みたい」と思ってもらえるような、「みんなが誇りを持てるまち四日市」を実現していきたいと思います。
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