HOME >> 特集 市長新春に語る 2011/1月上・下旬合併号
2010 YOKKAICHI
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地域医療体制を一層充実し、子育てや教育にもしっかり対応
鈴木 本格的な高齢社会では、医療や介護なども大切ですね。
市長 「福祉」とは、言い換えれば「生活の安心」ということだと思っています。 市内には25カ所の在宅介護支援センターと3カ所の地域包括支援センターがありますが、さらに、福祉の総合相談や福祉サービスの拡充を支援していきたいと考えています。また、特別養護老人ホームや老人保健施設の増設も計画的に進めていきます。行政だけでは必ずしも対応しきれない、きめ細やかなサービスを担っていただける地域の福祉ボランティア活動も支援したいと思っています。
医療では、安心できる地域医療体制の確立を目指し、医療機関の役割分担とネットワーク化を進めます。まず、総合病院と地域の開業医との役割分担が必要です。さらには、市立四日市病院、県立総合医療センター、四日市社会保険病院の3つの病院間で、それぞれの優れた専門分野を生かした連携の強化も大切です。
また、高齢社会の進展に伴って、在宅医療の充実がますます重要になってきます。訪問医療を行う医師や訪問看護ステーションを増やすための支援にも力を入れていきます。
鈴木 子育て支援や教育については、どのような取り組みがされますか。
市長 保育サービスや学童保育の充実はもちろん、子どもの医療費助成を拡充したいと思っています。
教育では、小学校から中学校に上がるときに、環境の変化になじめずに不登校などが増えたりする現象、いわゆる「中1ギャップ」に対応するため、小中一貫教育の推進や、市独自の中学校1年生の30人学級など、小・中学校での少人数教育の充実を図りたいと思います。
また、児童・生徒が1冊の本を読み終えた後、その本の内容や感想を1分間に要約して発表する「1分間コメント」を推奨し、読書活動推進校での成果を広げて、問題解決能力と豊かな人間性の育成につなげていきます。
広がる文化、スポーツ活動
鈴木 魅力ある、元気なまちには、文化やスポーツの振興も大切ですね。
市長 文化面では、市民の文化活動をハード、ソフト両面で支援するほか、国から史跡として指定を受けた「久留倍官衙遺跡」などの文化財を、四日市の新たな魅力として広く情報発信するなど、幅広く文化の振興を図っていきます。
スポーツでは、総合型地域スポーツクラブの立ち上げ支援や、霞ケ浦野球場の電光掲示板設置など各種スポーツ施設の整備を計画的に進めていきたいと思っています。
既に始まっている取り組み
鈴木 私たちのまち四日市の明日への夢が広がりますね。新しい総合計画は4月から始まりますが、こうした目標と同じような方向に向けた取り組みは、市長になられてから既に行われていますね。
市長 医療では、昨年4月に市立四日市病院の増築、改修工事に着手し、平成25年7月の完成を目指しています。完成すれば、救急救命施設の機能強化など、ますます充実した医療サービスを提供できると思います。

環境では、四日市を資源循環型社会へ転換するための第一歩として、市民の皆さんがスーパーの駐車場や商店の店頭などに資源物を持ち寄るエコステーションの開設や、市内の小売業者と協定を結んで、レジ袋の有料化や簡易包装化を図る「ごみ減量リサイクル推進店制度」の取り組みも始まっています。

産業では、新規設備投資の促進などに努めてきました。世界最先端の半導体工場の第5棟工事が昨年着工し、今年春ごろに竣工予定で、地域への経済波及効果、税収の増加などが期待できます。

子育て支援では、昨年は第3子以降の保育料無料化を実施しました。また、赤ちゃんが生まれた家庭を訪問する「こんにちは赤ちゃん訪問事業」などを展開しています。 教育では、昨年は市内の全小・中学校に電子黒板を3、4台ずつ導入し、成果を上げています。

いろいろな分野で、着実に明日の四日市に向けた取り組みを始めていますが、新たな「総合計画」の下で、さらに力強くまちづくりを進めます。そして、市民の皆さん一人ひとりが誇りを持てる四日市の実現を図っていきます。

鈴木 最後に、市長の今年の抱負をお聞かせください。
市長 今年はウサギ年です。ウサギのように耳を長く伸ばして、市民の皆さんの声をよく聞き、そして、ウサギがピョンと跳ぶように四日市が大きく飛躍する年にしたいですね。
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