HOME >> 特集 市長新春に語る 2011/1月上・下旬合併号
2010 YOKKAICHI
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新春を迎え、いよいよ、新しい年の歩みが始まります。今年は新たな「総合計画」のスタートの年。
夢ふくらむ明日の四日市を目指したまちづくりについて、田中俊行市長に語ってもらいました。
今後、日本の人口が減少する中で躍進する四日市へ
鈴木 市長、明けましておめでとうございます。経済も社会も激動する中で、これからの四日市はどのようなまちになっていくのでしょうか。
市長 おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。近年、本市を取り巻く状況は、人口の減少、本格的な少子高齢社会の到来、環境問題の顕在化、市民ニーズの多様化など、大きく変化しようとしています。そんな時代の流れにしっかり対応して、暮らしやすく、夢のある新たな四日市を築いていきます。
鈴木 具体的にはどのような姿でしょうか
市長 中核市(※)として独自のまちづくりを展開し、魅力と活力にあふれる都市として、多くの人が集まり、交流している四日市。豊かな自然や環境が保たれ、市民が快適に生活している四日市。四日市港が、国際物流の要として中部圏と世界を結び、元気な産業で多くの人が働いている四日市。そして、子どもも高齢者も、市民みんなが生き生きと安心して暮らしている四日市。
将来は、こんな四日市になってほしいと思います。そのためには、長期的ビジョンに立った、しっかりとしたまちづくりの計画を立て、目標に向けて着実に取り組みを進める必要があります。
※中核市
政令指定都市に次ぐ都市制度で、人口30万人以上が要件。中核市になると、県から福祉、保健衛生、環境、 都市計画などの権限が移譲される。
新たな総合計画で安心、元気・魅力、絆(きずな)のあるまちづくりを
鈴木 夢のある将来の四日市に向けて、どんな取り組みをされるのですか。
市長 平成23年度から、新たな「総合計画」に基づく取り組みを始めます。この「総合計画」は、10年先の四日市の都市像を描き、それを目指して市民、事業者、行政が共に行動していく指針となるものです。計画では、目指すべき都市像を「みんなが誇りを持てるまち、四日市」とし、「安心」「元気・魅力」「絆」をキーワードに新たなまちづくりを進めます。
四日市の魅力を発信し、集客、交流のあるまちに
鈴木 元気なまちには、まず、産業の活性化が大切だと思いますが、どのような取り組みが行われるのですか。
市長 臨海部コンビナート地区において、高度部材供給基地としての一層の充実強化に向けて支援するとともに、研究開発を製品化へと結び付けていく実証工場の集積を図ります。さらに、環境・新エネルギー、健康・医療など新しい分野の企業誘致も図ります。
また、都市としてのイメージアップに向けて、観光にも力を入れていきます。四日市の資源を生かし、事業者の皆さんとも協力しながら、産業観光のメッカにする仕組みを考えたいと思います。そのためには、市の魅力や特産品をアピールする新たな広報戦略も必要です。
一方、定期市や地域の商店街など、市民の買い物拠点について、担い手と一体となって活性化を図ります。
鈴木 産業が発展し、国際化が進むにつれ、物流拠点となる四日市港の役割がますます重要になりますね。
市長 名古屋港との一体化を視野に入れて、中部圏のものづくり産業を支える「国際産業ハブ港」としての物流機能強化を目指していくべきだと思っています。また、重要文化財である「末広橋梁」などを生かして、市民の皆さんに親しまれる、魅力ある港づくりにも取り組みます。
鈴木 公害を経験したまちとしては、環境への取り組みも大切ですね。
市長 公害体験を教訓に、環境モデル都市を目指す使命があると考えます。環境情報発信の拠点となる、公害に関する資料館の整備も進めたいと思います。
また、市民の皆さんと共に、農地や里山など自然環境の保全に努め、環境負荷の少ない新エネルギー・省エネルギー設備の活用など、地球環境問題への対応も急がねばなりません。
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