HOME >> 子どもの読書活動推進計画 2007/10月上旬
2003 YOKKAICHI
特集:子どもの読書活動推進計画
子どもの暮らしの中に本のある風景づくり
子どもたちにとって読書は、さまざまな感情を経験しながら 心を豊かにしていく、有意義な活動です。
子どもたちが本に親しみ、心をはぐくむことは、未来を担う「ひとづくり」を進めることにもなります。
そのため、今、子どもの生活のいろいろな場面で本があり、案内役の大人がいるような環境づくりが進められています。
子どもの手の届くところに本があり案内役の大人がいる
 子どもの読書活動に必要なこと は、子どもの手の届くところに本があり、自然に本に触れられることです。そのため、市立図書館や学校図書館などの施設では、蔵書の充実、整備を進めています。
  また、子どもと本をつなぐ案内役としての大人のかかわりも大切で、そのひとつに「読み聞かせ」をするボランティアが各地で活動しています。
子どもの目線や成長に応じた本の配置
市立図書館・あさけプラザ図書館・楠公民館図書室では
 子どもの成長や目線を考慮して本の配置を工夫したり、検索ネットワークや市外の図書館との広域利用を活用するシステムづくりを進めています。また、図書に精通した児童室専任司書の配置、「読み聞かせ」などのボランティア活動の場の提供、自動車文庫の利用推進、障害のある子どもに配慮した蔵書や施設の整備、外国語図書の充実などを進めています。
地域でも本との出会いが
地区市民センターでは
 窓口付近などに図書コーナーや絵本紹介コーナーを設置。情報提供など読書ボランティアや関係団体の活動の支援を図っています。
読書ボランティアらによる研修活動
読書ボランティアらによる研修活動
子どもたちの目が輝き、興味が広がっていきます
中村さんの読み聞かせに耳を傾ける子どもたち
中村さんの読み聞かせに耳を傾ける子どもたち
「中部読み聞かせサークル」中村礼子さん
 市内には多くの「読み聞かせ」のサークルがあります。「中部読み聞かせサークル」は23年前から活動し、現在18人の会員で市立図書館、書店などでの月4回の定例会のほか、地区市民センター、保育園などの依頼で、ボランティアで読み聞かせ会を行っています。本を読んで聞かせると、子どもたちは、「いろんな話が聞けて楽しかった」「(展開に)ドキドキした」「(不思議で)面白かった」などと目を輝かせ、いろいろ感じてくれます。家庭でも親が子どもの興味や関心に気付き、それに沿った絵本を読んであげるなど、自然に本が大好きになる環境を作ってほしいと思います。 
子どもたちが新しい図書を選ぶ
学校図書館では
 新しい図書を子どもたち自身が選ぶ機会をつくるなど、蔵書の充実を図るとともに、教師による「読み聞かせ」やブックトークの実施、「朝の読書」での読書指導などに取り組んでいます。また、司書教諭や学校図書館司書を配置したり、空調設備や木製の机、椅子の整備などを進めています。
読書に興味がわくように ディスプレーされた学校図書館
読書に興味がわくように
ディスプレーされた学校図書館
絵本を貸し出したり、「読み聞かせ」
子育て支援の場では
 子育て支援センターや児童館では、保護者やボランティアによる「読み聞かせ」などの機会提供や絵本の貸し出しを進めています。保健センターでも、絵本コーナーの設置や「読み聞かせ」などを行っています。
毎日、「読み聞かせ」
保育園・幼稚園では
 絵本などの蔵書の充実や子どもの目に触れやすいよう、本の配置を工夫したり、毎日の保育活動で「読み聞かせ」を行っています。また、保護者や地域ボランティアが行う「読み聞かせ」や、家庭への絵本の貸し出しを進めています。
お店の前に並ぶ本
「本のあるまち」の取り組み
 「本のあるまち」協力店を募集し、店頭に子どもたちが読む本を置いてもらっています。パン屋さんへ行けばパンの本、花屋さんに行けば花の本があるなど、身近に本がある風景づくりを進めています。
店頭に置かれた本棚
店頭に置かれた本棚
本のあるまち
和菓子屋さんの店内で本を読む子どもたち
和菓子屋さんの店内で本を読む子どもたち 
子どもたちの楽しそうな顔が何よりです
本町通り商店街振興組合理事長 石 昇さん
 昨年10月から、組合として「本のあるまち」の取り組みに協力しています。和菓子、パン、肉、薬、宝石、魚、野菜など商店街の18店舗が、店先や店内に業種にちなんだ絵本などを、それぞれ約20冊置いています。子どもたちは登下校時などにどんな本があるか見ておいて、いったん帰宅してから出直したり、保護者の買い物に一緒に来た時に読んでいきます。子どもたちの楽しそうな顔を見るのが何よりうれしいですし、商店街に親近感を持ってもらうのもいいですね。

●この特集についてのお問い合わせは 社会教育課 TEL354‐8238
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