HOME >> 四日市市楠歴史民俗資料館・4月29日オープン 2005/5月下旬
2003 YOKKAICHI
特集:四日市市楠歴史民俗資料館・4月29日オープン
古(いにしえ)にひたる
旧庄屋・岡田邸を修復
 資料館となるのは楠町本郷の旧岡田邸で、岡田家は代々楠城主に仕え、江戸時代は庄屋を務めた旧家です。旧楠町が平成14年3月に岡田家からその土地、建物の寄付を受けました。建物は主屋と土蔵が推定で250年余り、立会所(役所施設)は明治3年の文献にあることから130年余りが経過していると思われます。それらを修復するとともに、傷みが激しかった米蔵跡には展示棟を新設し、楠地域の歴史・文化の保存、振興を図る拠点として整備を進めてきました。主屋(おもや)、立会所、蔵の建造物は平成14年に旧楠町、平成17年2月に市の有形文化財に指定されました。
主屋(右)と立会所(左)
主屋(右)と立会所(左)
楠地域の歴史的資料を展示
 主屋の玄関をくぐると薄暗い土間が広がっています。台所には大きなかまどがあり、見上げると黒光りする太い柱とはりが組まれています。ふすまを開けると、いくつもの畳の部屋が奥へと連なり、そこははるか250年前の空間。まるで時代の移ろいが止まったような古(いにしえ)の世界にゆったりとひたることができます。資料館は、この主屋と立会所、蔵、新設の展示棟からなり、楠地域の歴史を物語る実物、模型、文献、写真などの資料を収集、保管、展示しています。
展示棟 蔵
展示棟
楠地域の古代から今日までの歴史、祭りや生活などの文化、民俗をパネルなどで紹介

岡田家に伝わる品々を展示・収納
門 主屋内

格調ある構えで迎え入れてくれる
主屋内
ふすま、板戸などで仕切られた畳部屋が続く
南庭 かまど
南庭
立合所前の庭園。以前は水琴窟(すいきんくつ)もあった
かまど
台所の土間にあり、かまがいくつも掛けられる
展示棟内の展示室 立会所
展示棟内の展示室 立会所
庄屋として政務を行った部屋、左奥に要人が泊まる部屋が付いている
見取り図
アクセスマップ 施設概要
・所在地 / 楠町本郷1068番地
・電話 / 98-3636
・敷地面積 / 932.23m2
・家屋面積 / 452.19m2
・開館時間 / 午前9時〜午後5時
・休館日 / 毎週月曜日、12月29日〜
       翌年1月3日
・料金 / 無料
・交通 / 近鉄名古屋線北楠駅より西へ
      徒歩15分
ボランティアが館内や資料を紹介
資料館の見学は自由にできますが、グループで事前に申し込むと旧岡田邸の清掃活動や資料の整理などに努めてきたボランティアの「四日市市楠歴史民俗資料館保存運営委員会」のメンバーに案内をしてもらえます。

●この特集についてのお問い合わせは、楠プラザ TEL:97-2277
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