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2003 YOKKAICHI
特集:福祉社会を目指して
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すべての人が尊重され、地域の中で共に暮らせる福祉社会を目指して
家庭や地域の相互扶助機能が弱まり、市民同士の社会的なつながりも薄れてきています。そのような社会変化の中で福祉の課題を解決するためには、公的福祉サービスを充実させるだけでなく、市民同士の助け合いなどきめ細かい福祉活動が必要です。
そこで、市では地域福祉の推進を目指した、「四日市市地域福祉計画」の策定を進めています。このほど、その中間素案ができましたのでその概要を紹介します。皆さまのご意見をお聞かせください。
市民が主体的に参加し、事業者、行政との協働で推進
地域福祉の考え方
 福祉サービスを必要とする人が地域の中で自立し、日常生活が送れるよう、各種福祉サービスを総合化して提供し、個人が地域の人とともに生きていける社会の実現を図ります。そのためには、地域の人々がお互いにつながりを持ち、地域の福祉問題の解決に主体的に参加することが大切です。
計画の基本理念
 人として尊重され、自立した生活を送るために、行政による公的福祉サービスの拡充、事業者による良質な福祉サービスの提供などのほかに、市民による見守り、助け合いによって、安心して暮らせる福祉のまちを目指します。
3つの目標に向けた取り組み
計画では3つの目標を掲げ、取り組みの方向を示しました。その内容は以下の通りです。
目標1:福祉サービスの適切な利用の推進
1 相談体制の整備
地域と在宅介護支援センターが連携し、情報を提供、収集
障害者の相談にも応じられるよう、在宅介護支援センターの窓口機能を向上
市行政の相談体制を充実
2 苦情解決と権利擁護
第三者からなる苦情解決委員の整備を促進
権利擁護事業や成年後見制度の周知や利用を促進
目標2:社会福祉を目的とする事業の健全な発達
1 福祉サービスを担う人材の育成
サービス提供事業者の人材の資質向上と育成
2 自己評価と第三者評価の実施
サービス事業者の自己評価と第三者による評価を実施し、
  その結果を公表することで事業者選択を手助け
3 多様なサービスの振興と参入
情報提供、相談・助言などで多様な事業者の参入を促進
4 民間サービスとの連携
情報提供を通じて、幅広い分野の民間事業者に対してバリアフリーの推進やユニバーサルデザインの
  導入といった福祉面での理解を求める
5 福祉・保健・医療と生活関連分野の連携
支援を必要とする人のニーズに応えるために、教育、住宅といったさまざまな分野と連携
目標3:地域福祉に関する活動への市民参加の促進
1 市社会福祉協議会の役割
福祉意識の啓発、ボランティア活動の支援、福祉教育の推進、
  小地域ネットワークの推進
2 地区社会福祉協議会および自治会の役割
啓発活動、地区内ネットワークの推進、人材の育成、見守り・助け合いや介護予防
  活動の推進、地域と学校が協働した取り組み、防災と福祉を一体化した活動の推進
3 民生委員・児童委員、主任児童委員の役割
支援を必要とする人の把握、高齢者・障害者支援活動、子育て支援活動、地域福祉活動
4 ボランティア・NPO活動の促進
情報提供とコーディネート、人材育成、活動支援
5 行政の役割
施策の推進、身近な施設での相談、市社会福祉協議会との連携強化、民生委員・児童委員や主任
  児童委員の活動支援
  市民への意識啓発・情報提供、相談機能の向上、苦情解決体制の整備、権利擁護などの利用促進
  事業者への職員の資質向上の働きかけ、情報提供、自己評価・第三者評価などの働きかけ
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