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>> 福祉社会を目指して
2003/12月上旬
家庭や地域の相互扶助機能が弱まり、市民同士の社会的なつながりも薄れてきています。そのような社会変化の中で福祉の課題を解決するためには、公的福祉サービスを充実させるだけでなく、市民同士の助け合いなどきめ細かい福祉活動が必要です。
そこで、市では地域福祉の推進を目指した、「四日市市地域福祉計画」の策定を進めています。このほど、その中間素案ができましたのでその概要を紹介します。皆さまのご意見をお聞かせください。
福祉サービスを必要とする人が地域の中で自立し、日常生活が送れるよう、各種福祉サービスを総合化して提供し、個人が地域の人とともに生きていける社会の実現を図ります。そのためには、地域の人々がお互いにつながりを持ち、地域の福祉問題の解決に主体的に参加することが大切です。
人として尊重され、自立した生活を送るために、行政による公的福祉サービスの拡充、事業者による良質な福祉サービスの提供などのほかに、市民による見守り、助け合いによって、安心して暮らせる福祉のまちを目指します。
計画では3つの目標を掲げ、取り組みの方向を示しました。その内容は以下の通りです。
相談体制の整備
○
地域と在宅介護支援センターが連携し、情報を提供、収集
○
障害者の相談にも応じられるよう、在宅介護支援センターの窓口機能を向上
○
市行政の相談体制を充実
苦情解決と権利擁護
○
第三者からなる苦情解決委員の整備を促進
○
権利擁護事業や成年後見制度の周知や利用を促進
福祉サービスを担う人材の育成
○
サービス提供事業者の人材の資質向上と育成
自己評価と第三者評価の実施
○
サービス事業者の自己評価と第三者による評価を実施し、
その結果を公表することで事業者選択を手助け
多様なサービスの振興と参入
○
情報提供、相談・助言などで多様な事業者の参入を促進
民間サービスとの連携
○
情報提供を通じて、幅広い分野の民間事業者に対してバリアフリーの推進やユニバーサルデザインの
導入といった福祉面での理解を求める
福祉・保健・医療と生活関連分野の連携
○
支援を必要とする人のニーズに応えるために、教育、住宅といったさまざまな分野と連携
市社会福祉協議会の役割
○
福祉意識の啓発、ボランティア活動の支援、福祉教育の推進、
小地域ネットワークの推進
地区社会福祉協議会および自治会の役割
○
啓発活動、地区内ネットワークの推進、人材の育成、見守り・助け合いや介護予防
活動の推進、地域と学校が協働した取り組み、防災と福祉を一体化した活動の推進
民生委員・児童委員、主任児童委員の役割
○
支援を必要とする人の把握、高齢者・障害者支援活動、子育て支援活動、地域福祉活動
ボランティア・NPO活動の促進
○
情報提供とコーディネート、人材育成、活動支援
行政の役割
○
施策の推進、身近な施設での相談、市社会福祉協議会との連携強化、民生委員・児童委員や主任
児童委員の活動支援
市民への意識啓発・情報提供、相談機能の向上、苦情解決体制の整備、権利擁護などの利用促進
事業者への職員の資質向上の働きかけ、情報提供、自己評価・第三者評価などの働きかけ