HOME >> 特集:「四日市市小・中学校通学区域制度等検討委員会」の取り組み 2003/4月下旬
2003 YOKKAICHI
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学校が選べる!?学校選択制について考えてみませんか? 男の子写真
これまでは学校区が指定されており、その小・中学校に通うことは当然のことでした。しかし、最近保護者や児童・生徒が学校を選べるという「学校選択制」を導入する自治体が増えています。本市でも、少子化の進展や特色ある学校づくりの推進など、さまざまな変化の中で、これまでの通学区域制度のあり方や学校選択制導入の是非を検討してきました。
この特集では、これまでの検討経過と今後の取り組みについてご紹介します。
なぜ今、通学区域制度を見直すのか
 昭和30年代以降、大規模な宅地開発や第二次ベビーブームに伴う人口の増加に対処するため、本市でも小・中学校併せて19校を分離新設しました。しかしその後、少子化が進み、現在では本市の児童数はピーク時(昭和56年)の63%にまで減少しています(グラフ(1)参照)。ところが学校区単位で見ると、現在でも子どもの数が増加しているところもあり、学校間での規模の格差が問題となってきました(表(1)参照)。また、学校の新設や新たな宅地開発の結果、「指定された学校よりも隣の校区の学校のほうが近い」といった地理的な問題も生じています。
 一方、文部科学省では、平成9年にこれまでの通学区域制度の弾力的運用に努めるよう教育委員会に通知を出しました。これは、地理的理由や身体的理由などにより指定された学校に通うことが困難な子どもに対して、他校区への通学を認めようというものです。これを受けて本市でも平成10年から弾力的な運用を行っていますが、一定の条件を満たさないと他校区への通学が認められないため、これだけでは不十分なケースもあります。
 また、市内の各学校では「学校づくりビジョン」を作成し、特色ある学校づくりを進めています。こうした活動が進めば、「ぜひこの学校で学びたい、学ばせたい」といった子どもや保護者の要望も出てくると思われます。
 このようなさまざまな理由から、市では通学区域制度を見直すことになり、その中で学校選択制を検討することになりました。この学校選択制の導入に対する検討は全国でも多く行われており、品川区や大津市など、既に導入している自治体もあります。
グラフ(1) 市内の公立小学校児童数の推移
【学校選択制ってなに?】
表(1) 平成14年度 市内の公立小学校の児童数 (単位:人)
中部西 368 常 磐 956 三 重 422 笹川西 394
浜 田 518 日 永 671 大矢知 753 三重西 360
西橋北 188 四 郷 441 八 郷 638 大谷台 546
東橋北 101 内 部 787 下 野 526 桜 台 496
海 蔵 619 小山田 272 保 々 478 三重北 231
塩 浜 293 河原田 316 水 沢 210 八郷西 223
三 浜 136 川 島 677 高花平 314 羽津北 536
富 田 562 神 前 266 泊 山 375 内部東 456
富洲原 629 690 笹川東 326 中 央 284
羽 津 420 435 常磐西 646 (平成14年5月1日現在)
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