HOME >> 住み続けたくなるまちの実現に向けて 2002/9月上旬
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 「都市計画マスタープラン」は、おおむね20年後のまちの将来像を示すもので、「全体構想」と「地域・地区別構想」で構成されています。市では、まちづくりの基本的な方針を示す「全体構想」を策定し、このほど6月の市議会定例会で議決されました。今回はその概要を紹介します。
 市全体のまちの将来像となる「全体構想」には、「土地利用」「都市基盤施設の整備」「自然や緑の保全・創出」などの基本方針や、プランの実現に向けて市民と市が協働で取り組むことなどが示されています。
まちづくりの基本的な考え方として、次の4項目を掲げています。
(1)生活者の視点に立つまちづくり・・・
身近な居住環境の整備・改善など、市民が暮らしやすいまちづくりを進めます
(2)既成市街地の再整備と有効活用・・・
必要な都市基盤の再生や土地の有効活用を図ります
(3)自然環境の保全と創出・・・
現存する自然環境を積極的に保全するとともに、市街地での緑の創出に努めます
(4)市民と市の協働によるまちづくり・・・
市民と市の適切な役割分担や良好なパートナーシップの下で、共通の目標に向かってまちづくりを進めます
●都市活用ゾーンと自然共生ゾーンの区分
 東部地域を「都市活用ゾーン」、西部地域を「自然共生ゾーン」として、それぞれの特色や地域性を生かしたまちづくりを進め、市全体として「都市と自然の調和のとれたまちづくり」を目指します(図(1)参照)。
●都市活用ゾーンの土地利用
 中心市街地の活性化に向けて、市民が集まり交流する場としての機能を保ちつつ、都心居住を進めます。また、臨海部の既成市街地では、まちづくりのルール化により、生活道路の確保や町並みの整備を進め、便利で快適な市街地として再生していくなど、土地の有効利用を図ります。
●自然共生ゾーンの土地利用
 農林業の健全な育成と樹林地や里山の保全を中心とした土地利用を進めます。また、既存集落の良好な居住環境の形成などを図ります。
 都市活動を支える幹線道路の整備を進めるとともに、公共交通機関の利用促進、歩行者や自転車にやさしい環境整備など総合的に交通問題に対応していきます。また、市民の命や財産を守るための雨水排水対策など、必要な都市施設の整備を図ります。
 市域に残る樹林地や農地は、環境、防災の面だけでなく、都市の魅力を生み出す資産としても重要です。また、市街地にも、市民に安らぎと憩いの場を提供する自然環境が不可欠です。
 このため、市民やNPOによる自主的な活動を促進し、役割分担を明確にした上で、自然環境の保全と創出に連携して取り組みます。
 市民のみなさんと一緒にプランを実現していくために、市は次の5つの約束をします。
(1) 情報を積極的に公開し、市民と市が対話しやすい環境をつくることでパートナーシップの形成に努めます
(2) 効果的・効率的なまちづくりのため、コスト縮減のほか行政分野間での施策の連携や市民、企業、NPOとの連携に努めます
(3) 道路や排水施設、公園などの既存施設を効果的に活用するため、維持・更新を計画的に進めます
(4) 隣接する市町とも調和のとれたまちづくりを進めます
(5) 市民の意向の把握に努め、おおむね5年ごとにプランを検証します
(図(1))まちづくり方針図 【拡大】
都市計画マスタープランは、市のおおむね20年後の将来を見越した、まちづくりの基本的な方針を示すものです。「全体構想」と「地域・地区別構想」で構成され、市では、まず「全体構想」を策定して市全体の将来像を示し、次にその考えを基にして「地域・地区別構想」を策定し、まちづくりを進めます。
 
都市計画マスタープラン「全体構想」の詳しい内容は、ホームページでご覧いただけます(アドレスhttp://www.city.yokkaichi.mie
.jp/masterplan/top.htm
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