HOME >> 大地震への防災対策 2002/8月上旬
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 近い将来、東海地震や東南海地震・南海地震といった大きな地震が起きることが予想されています。大地震による被害を極力少なくするためには、万全な防災対策が必要です。そのためには、市民のみなさん自らが、日ごろから防災について関心を持つことが大切です。地域で、家庭でもう一度、防災について考えてみましょう。
 東海地震は、近い将来、駿河湾周辺で起きる可能性があるとされる海溝型の地震です。その規模はマグニチュード8級で、世界で唯一事前予知が可能とされ、防災対策も進んでいます。昨年、想定震源域が以前よりも西に約50キロメートル拡大されたことにより、震度6弱以上の揺れが予想される地域が広がり、今年4月には新たに96市町村が地震防災強化地域に指定されました。指定基準は(1)揺れが震度6弱以上、(2)20分以内に高津波(沿岸3メートル以上、陸上2メートル以上)が予想されるなどで、主に(2)の理由で県内18の市町村が強化地域になりましたが、本市は含まれていません。
■東海地震の想定震源域
 東南海地震・南海地震は、東海地方から四国にかけての太平洋沿岸で起きるとされるマグニチュード8級の海溝型の地震で、本市は東南海地震の想定震源域にほど近いところに位置しています。この2つの地震は100〜150年周期で起きており、最近では1944年にマグニチュード7.9の東南海地震が起き、死者1223人、1946年にマグニチュード8の南海地震が起き、死者1330人を出しています。また、今後30年間にそれぞれの地震が発生する確率とその規模は東南海地震が50%程度でマグニチュード8.1程度、南海地震が40%程度で8.4程度とされています。
 四日市周辺には桑名・四日市断層などの活断層が多数存在しています。特に、本市の地盤は活断層による直下型地震で大きな被害を受けた神戸市の地盤に似ていることから、直下型地震による被害も予想されます。
 日本で起きる地震は2種類で、「海溝型」と「活断層型」があります。東海地震や東南海地震・南海地震は「海溝型」です。
 大陸側のプレートの下に海洋側のプレートが毎年数センチずつ潜り込んでいきます。その時、大陸側のプレートが引きずり込まれ、プレート同士の境目にひずみが生まれます。それが戻ろうと急激に動くことにより起きるのが海溝型地震です。海溝型地震はマグニチュードが大きいとともに揺れる範囲も広く、また津波が起きることも多くなります。
 プレートに蓄積されたひずみのエネルギーが、プレート内部で破壊を引き起こし、断層ができて地震が発生します。そのうち活断層(過去200万年に活動した断層)で起きる地震を活断層型地震と言います。海溝型よりも規模は小さくなりますが、都市の真下で起きることもあり、被害が大きくなる恐れがあります。
 震度は各地での揺れの強さを表し、震度0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7の10段階に分かれています。マグニチュードは地震のエネルギーの大きさを示すものです
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