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四日市空襲を語り継ぐ |
博物館では、毎年6月の中旬から8月まで「四日市空襲と戦時下の暮らし」展を開催しています。
四日市市は、太平洋戦争末期の昭和20年(1945年)6月18日に、アメリカ軍の空襲を受けました。被害は死者700人以上、負傷者は1,500人に及びました。
市民は、燃え盛る炎の中、家族と離れ離れになり、想像を絶する恐怖におののき逃げ惑いました。多くの空
襲体験者は、今もその時に刻まれた傷を癒すことができないのです。
展示に併せて、「四日市空襲の話を聞く会」も開催しています。空襲体験を話される人はいつも最後に、「あの日のことは、もう話したくない。しかし、防空頭巾をかぶって家を飛び出し、無我夢中で行く手をはばむ炎の中へ飛び込んだ悪夢のような体験を伝えていくのが、生き残った私たちの努めだ」と語ります。 |
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■一枚の写真から |
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ここに紹介する写真は、四日市市を攻撃目標とする作戦命令を受けたB-29が、グアム島北西飛行場基地にて、離陸のために暖機運転しているところをとらえたものです。このB-29が飛び立った数時間後、四日市市では尊い命が多数奪われ、街は焦土と化しました。
戦争は最大の人権侵害です。博物館では、一枚の写真からでも、戦争の残酷さと平和の尊さを、伝えていきます。 |
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●問い合わせ先
…博物館 (Tel 355-2700 Fax 355-2704) |
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