三福 |
楠町との合併が実現すると中核市になれるのですか。 |
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市長 |
中核市の要件の中に、人口30万人以上の市という要件があります。合併によってこの人口要件をクリアします。合併実現後、なるべく早い時期に中核市に移行していきたいと考えています。 |
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三福 |
なぜ、楠町との合併を進めておられるのですか。 |
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市長 |
現在の本市の大半は、市になる前には現在の楠町と同様に三重郡に属し、郡役所は四日市に置かれていたという歴史的な結びつきがあります。また、時間的な距離も非常に近く、日常生活でも深い結びつきがあります。本市と楠町は、これまで朝日町や鈴鹿市とともに合併の可能性について研究してきましたが、諸事情により、現在は本市と楠町とで進めています。今後も従来から関係の深い周辺市町との合併を進め、将来的には政令指定都市を目指したいですね。 |
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三福 |
合併による新しいまちづくりについて、どのようなことをお考えでしょうか。 |
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市長 |
そうですね、東海地震や東南海地震といった巨大地震への備えは緊急の課題です。市民の皆さんが安心して暮らせるよう、道路などの都市基盤の整備や防災体制の強化など、安全なまちづくりを考えています。
また、お年寄りや障害のある人、未来を担う子どもたちをはじめ、すべての市民の皆さんが、この四日市に住んで良かった、暮らしやすいまちだと実感していただけるまちづくりが一番大切と考えます。病院へ行く時、学校に通う時、公共施設を利用する時など、どのような場面でも市民の皆さんが快適な状況で暮らせる、そのようなユニバーサルデザイン(※6)のまちづくりを進めていく必要があります。 |
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三福 |
厳しい財政状況の中、どうやって進めるのでしょうか。 |
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市長 |
確かに四日市市に限らず、自治体は長引く景気の低迷の中、厳しい財政状況にあります。今、お隣の楠町との合併を進めていますが、今回の合併に対して、国・県による多くの財政支援措置があります。国・県の補助金で9.5億円、地方交付税の支援として合併特例法による起債に対する措置などに140億円程度が見込まれ、さらに、先程申しあげました行政コストの削減などで30億円程度の財源が見込まれます。そのような財源をうまく活用して、安全のまちづくりやユニバーサルデザインのまちづくりを実現したいと考えています。 |
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(※6)ユニバーサルデザイン |
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障害者や高齢者、子ども、妊婦、外国人など、年齢や国籍を問わず、だれもが分かりやすく使いやすいように設計すること。本市に導入されている乗降口に段差のない「超低床ノンステップバス」といったバリアフリー設備もその一つ。 |
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