火がついても燃えにくい防炎加工が施された、防炎カーテンがあるのをご存知ですか?
どのくらい燃えにくいか、普通のカーテンと防炎カーテンの燃焼実験を見てみましょう。
普通のカーテンは火がつくとすぐに炎が立ち上がり、2分後にはカーテンの3分の1が焼失します。 しかし、防炎カーテンは、2分経過しても炎があたった部分が黒く焦げただけで燃え広がりません。このように普通のカーテンは、ライターなどの小さな火源に触れても着火し、天井又はその周辺に拡大するため、火災を初期のうちに消し止めることを困難にしてしまうおそれがあります。
そこで・・・・・

消防法では、防炎性能を有する防炎対象物品を使用しなければならない防火対象物として、 高層建築物(高さ31mを超える建築物)や不特定多数の人が出入りする劇場・病院・ 宿泊施設等があり、これらの施設では、カーテン・どん帳・じゅうたん等・展示用合板・ 暗幕・布製ブラインドについて、防炎性能基準の条件を満たした「防炎物品」の使用が 義務付けられています。
その他に、消防法の規制はありませんが防炎性能を有するふとん・敷布・カバー類・ 毛布・パジャマ・エプロン等の繊維製品が「防炎製品」として市販されています。