HOME >> 郷土史への扉 2012/3月上旬号
2012 YOKKAICHI
郷土史への扉
市内の文化財などをたどりながら、郷土の歴史を紹介するコーナーです。
今回は、日永地区の市指定無形民俗文化財「つんつくおどり」を紹介します。
つんつくおどり 「つんつくおどり」は、日永地区に伝わる郷土色豊かな踊りです。
 踊りについての正確な記録はありませんが、伝承として二つの説があります。ともに戦国時代、天正3年(1575年)から天正7年(1579年)にかけて桑名五郡(桑名、朝明、員弁、三重、鈴鹿)の支配者だった、織田信長の重臣である滝川一益(かずます)にかかわるものです。そのひとつは、滝川一益の母の隠居所を実蓮(じつれん)寺境内に建築する地固め工事に歌った歌謡と動作を取り入れ、面白く編曲された踊りであるという説。もうひとつは、毎年大雨のため田畑を流出する農民の困窮を見て、滝川一益が天白川の堤防を築くための地固め、地つきに歌ったという説です。
 踊りには3種類あります。テッテコ踊り、ツンツク踊り、もう一つはテッテコ踊りの変形で布を振る踊りです。歌詞も所作も日によって変わりますが、いずれもテンポはゆるやかです。太鼓・笛などを使った囃子(はやし)と歌い手に合わせて、櫓(やぐら)を中心に二重三重に円陣を作って踊ります。
 毎年お盆近くの土・日曜日に、両聖(りょうしょう)寺の境内で「日永つんつくおどり保存会」の人々を中心に行われています。近年は、保存会の子どもたちも参加して、地域に広めようと、盆おどりだけではなく、さまざまなイベントでも、披露されています。
問い合わせ先 …社会教育課(Tel 354-8240 Fax 354-8308)
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