HOME >> 特集 互いに認め合う多文化共生で活力を 2012/1月上・下旬合併号
2012 YOKKAICHI
特集 互いに認め合う多文化共生で活力を
互いに認め合う多文化共生で活力を
外国人の子どもを対象に日本語学習を支援する「笹川子ども教室」 外国人市民も地域住民の一員として参加する「笹川地区防災訓練」
外国人の子どもを対象に日本語学習を支援する「笹川子ども教室」 外国人市民も地域住民の一員として
参加する「笹川地区防災訓練」
一般会計の決算
市内には多くの外国人市民が暮らしています。異なる文化や価値観を持つ外国人と日本人が相互理解を深め、互いに支え合うパートナーとして、暮らしやすい社会を共に築いていくことが大切です。多様な背景を持つ外国人市民が、地域や職場などのさまざまな場所で新たな力となることが期待されます。
減少傾向にあるものの多くの外国人市民が居住
四日市市の国籍別外国人登録者数の推移(各年3月末現在) 市内には全人口の2.7%に当たる55カ国8,379人(平成23年11月末現在)の外国人市民が住んでいます。特に大規模な集合住宅がある笹川地区には1,948人(同)の外国人が住み、地区住民の約18%にもなります。世界的な経済不況などの影響もあり、平成20年度をピークに減少傾向にあるものの、依然として多数の外国人市民が居住しています(グラフ(1))。
共に安心して暮らせる地域づくり
 これら外国人市民の多くは、滞在が長期化して定住する傾向も見られます。しかし、日本語が十分でないためにうまくコミュニケーションが図れず、また、文化・習慣の相違、日本の制度やルールへの理解不足から、地域社会の一員として暮らしていく中でさまざまな課題が顕在化しています。
  市では、特に外国人が多く集住する笹川地区で、地域と協力して日本語学習支援や生活講座、防災訓練を実施するなど、日本人も外国人も安心して共に暮らせるよう取り組みを行っています。
福祉、医療など新たな分野で活躍する外国人市民
 定住を希望する外国人市民の中には、日本語や日本の生活ルールなどを意欲的に学び、社会に溶け込もうと努力している人も多数見られます。
  また、これまで外国人市民の多くは製造業に従事し、この地域のものづくりの現場を支えてきましたが、最近では福祉や医療などの新たな分野での活躍の場が広がりつつあります。少子高齢社会が進展する中で、多様な背景を持った外国人市民一人ひとりの個性が生かされることにより、地域や職場が活性化されることが望まれます。
 市内の福祉、医療関連の現場で働く外国人市民は、3年前と比べてほぼ倍増しています。この分野では人材不足が深刻化しており、外国人市民は新たな担い手として期待されています。
 5年前にブラジルから来日しました。初めは工場で働いていましたが、以前から興味のあった介護の仕事に就きたいと約3年前にこの職場に就職。介護の講習を受けて、念願のケアワーカーになりました。世話をしていて、笑顔が見られるととてもうれしく、やりがいを感じます。何よりも温かな気持ちを大切に、お年寄りの体調や気持ちを細かく気遣いながら働いています。ここで働くようになって、日本語の会話も随分うまくなったと言われます。

 
日諸さんは、とても優しく接してくれます。いつもそばにいてくれて、私たちを大事にしてくれることがとてもうれしいです。

 当会では3年前からブラジル人など外国人スタッフの雇用を始めました。当初はうまく仕事ができるか不安もありましたが、年長者への敬愛の気持ちがある人が多く、お年寄りに優しく接するのを見て安心しました。老人ホームロビーでくつろぐ栗須さんたちその点でも介護職に向いているのかもしれませんね。
  今は介護職全体の約1割に当たる55人の外国人ケアワーカーが働いています。たとえ言葉が通じなくても、お年寄りには親身に話を聞いてくれることが何よりうれしいものです。
 
 

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