HOME >>街角あれこれ 2012/1月上・下旬合併号
2012 YOKKAICHI
街角あれこれ 山本柚香(ゆか)さん(写真左)と石ア彩淑(あすみ)さん(写真右)
今回は、山手中学校から職業体験に来てくれた、山本柚香(ゆか)さん(写真左)と石ア彩淑(あすみ)さん(写真右)が取材に出かけました。
こだわりの原木シイタケに迫る!
今回、職業体験で市役所の広報広聴課にきました、山本と石アです。
私たちは、あるテレビ番組の瓶詰の食べ物1番を決める企画で、見事にグランプリになった、「原木シイタケ」の入った海苔佃煮の瓶詰を作っている、山城町の野呂純也(じゅんや)さんを取材しました。
「原木シイタケ」とは?
木に穴を開ける装置
木に穴を開ける装置
シイタケの栽培方法には、「原木栽培」と「菌床(きんしょう)栽培」があります。
菌床栽培は、木の粉や大豆の搾りかすなど人工的な栄養剤を混ぜ固めたものに種菌を植えて3〜4カ月で栽培する方法で、大量生産ができ、日本のシイタケの生産量の90パーセントを占めています。
原木栽培は、ナラやクヌギの木にたくさんの穴を開けて、そこにシイタケの種菌を植えて育てる、昔ながらの方法です。育てあげるのに、半年から1年必要で、手間がかかりますが、香りや歯応えが良い、とてもかさの厚いシイタケができます。
そんな原木栽培でシイタケを育てているのは、市内では野呂さんの所だけだそうです。
野呂さんは、農薬や化学肥料は一切使わない無添加にこだわり、安心でおいしいシイタケを栽培しています。
栽培の現場を見学しました!
栽培の現場を見学しました!まずは、クヌギやナラの木に穴を開け手作業で種菌を植え、半年から1年、倉庫で保管します。
良いシイタケを栽培するためには、3つの刺激が必要だそうです。一つ目は温度の刺激、二つ目は水の刺激、三つ目は振動の刺激です。
温度の刺激は昼と夜の温度差を激しくすること。水の刺激は、大きな水槽で原木ごと種菌を水につけること。振動の刺激は、原木に振動を与えることです。このような刺激を与えることで、シイタケが危険を感じ子孫を残そうとして芽を出すのだそうです。
外にある、シイタケを収穫するための施設に入ると、あまりのシイタケの多さと大きさにとても驚きました。あんなにたくさんのシイタケを見たのも、あそこまで大きなシイタケを見たのも初めてでした。
もう一つ驚いたのは、施設の中の温度がとても暖かかったことです。これは、温度の刺激のためで、シイタケのかさを大きくしたり、身がぎっしりと詰まったりすることに役立ちます。こうすることで、アワビのようなしこしことした食感と、強い香り、しっかりとした歯ごたえとなります。

野呂さんのこだわり
野呂純也さん
野呂純也さん
野呂さんは原木シイタケを育てることに誇りをもっています。5年前から父の跡を継ぎ、1年前から加工食品も手がけてきました。これからの新しい製品として、調味料、お菓子、お惣菜などを考えているそうです。もちろん、すべてはたくさんの人に原木シイタケを好きになってもらうためです。
野呂さんは、原木シイタケを四日市から、三重、そして全国へと広めるために、日々原木シイタケの栽培に真剣に取り組んでいます。

問い合わせ先 … 広報広聴課(Tel 354-8244 Fax 354-3974)
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