HOME >> 特集 地域医療 2010/2月下旬
2003 YOKKAICHI
特集 地域医療
在宅で安心して療養できる環境づくり
 本市は平成20年4月、独自の保健所を持つ保健所政令市になり、医療、福祉、保健にわたる分野の市民サービスを総合的、一体的に行うことになりました。
 これにより、市では市民の皆さんが住み慣れた地域で医療や福祉のサービスを受け、安心して暮らせる、地域医療の充実を目指しています。
 中でも、がんや脳卒中などのときでも自宅で療養が続けられる「在宅医療」の体制づくりを進めています。
保健所政令市として、医療と福祉が連携した身近な医療体制の構築を目指します
 市では、市民の皆さんが安心して健やかに生活を送るにはどのような医療サービスが必要かを明らかにするため、現在、医療、看護、福祉、保健などにかかわる有識者や市民からなる「四日市市安心の地域医療検討委員会」を設け、検討を重ねています。
 その結果、国や県よりも、住民の生活の場として最も身近な市が主となって進めるべき医療として、福祉分野との緊密な連携が必要な「在宅医療」への取り組みを、最初に進めることとしました。
 「在宅医療」を進めるには医療と福祉のそれぞれの分野を越えた切れ目のないサービス提供が必要です。そのため、両分野の連携システムを整え、皆さんが安心して、在宅医療を受けられるように進めていきます。
■医療と福祉が連携した医療体制
■医療と福祉が連携した医療体制
安心の地域医療検討委員会
    安心の地域医療検討委員会
「病院」か「在宅」か、自ら療養先を選択できるように
 四日市市での死亡原因の第1位は悪性新生物(がん)によるもので、次いで心臓病、脳血管疾患(脳卒中など)が多くなっています(グラフ(1))。また、自宅や老人ホームなどで、死を迎える「在宅等死亡率」は18.3%に過ぎず、天寿を全うする場所は病院が約80%と大半を占めます(グラフ(2))。
 本人や家族が望む場所が選択でき、安心して療養できるよう環境づくりを進めていきます。
[グラフ(1)]死亡原因
(四日市市・平成19年 2,436人)
[グラフ(2)]死亡の場所
(四日市市・平成19年 2,436人)
 
地域の医療システムづくりを進めます
 少子高齢化が進み、年間に亡くなる人は30年後には約1.5倍になると予想されています(グラフ(3))。それに伴い医療を必要とする人も大幅に増えていきます。
 将来にわたり医療制度を維持し、安心して生活するためには、医療機関間における連携とともに、生活の場で医療や介護が受けられる地域全体のしくみづくりが必要です。そのため、病院での療養のほか、「在宅医療」を進めるなど、地域でできる医療システムづくりの取り組みを進めていきます。
 [グラフ(3)] 死亡者数の将来推計(全国)
「安心の地域医療シンポジウム」に参加
 これからの四日市市の医療システムを市民の皆さんと一緒に築くため、本市の地域医療に対する具体的な取り組みについてのシンポジウムを3月27日(土)午後1時から総合会館にて開催します。多数の皆さんの参加をお待ちしています。詳しくは、5ページをご覧ください。
 

●この特集についてのお問い合わせは  健康総務課 TEL 354‐8281 FAX 351‐3304
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