HOME >> 特集 多文化共生 2009/1月上旬
2003 YOKKAICHI
特集:多文化共生のまちづくり
地域で広げよう多文化共生の輪
近年、就労や留学目的で来日する人たちをはじめ、日本での生活を選び家族とともに定住する外国人が増え、市内にもたくさんの外国人市民が暮らしています。外国人も地域を構成する一員として、互いに顔が見える関係を築き、ともに暮らしやすい地域づくりを進めることが大切です。
在住外国人の現状   グラフ(1)市内の外国人登録者数
外国人市民はおよそ1万人
 平成20年11月末現在、市の全人口の3.1%に当たる9,879人(52カ国)の外国人市民が暮らしています。そのうちの約4割がブラジル国籍、次いで韓国・朝鮮、中国の順になっています(グラフ(1))。また、市内には10人に1人が外国人市民という地区もあり、地域や学校、職場においても、外国人市民は身近な存在となっています(グラフ(2))。
   
グラフ(2)外国人登録者数の各地区に占める割合
地域での取り組み 講演会や料理教室などで相互理解
 外国人市民との共生に向けて、各地域でも住民が主体となり、地区市民センターなどを活用し、さまざま活動が行われています。外国人講師を招き、講演会や料理教室などを通じて、文化や慣習などのちがいについて互いに理解を深めたり、防災訓練など地域の行事への参加を呼びかけ、協力し合える関係づくりに努めています。
講習会・料理教室 風景
市の取り組み 直接市民の声を
 日本人市民と外国人市民が地域でともに安心・安全に暮らせるよう、情報の多言語化や日本語学習支援など、さまざまな取り組みを進めています。昨年8月には市内在住の外国人市民も入った「多文化共生推進市民懇談会」を設置し、直接、市民の声を聞く会議を定期的に開いています。そこでの意見などを今後の施策に生かし、共生のためのまちづくりを推進します。
通訳を交えての市民懇談会
共生社会をめざして 顔の見える関係づくり
 文化や習慣、言葉が異なる国の人たちとともに暮らしていくためには、まずは相手を知ることが大切です。普段の生活の中で、日本語であいさつをしたり、相手の国の言葉をひとつ覚えたり、ちょっとしたきっかけづくりをしてみませんか。コミュニケーションを重ねることで、互いのちがいに気づき、理解を深めることができます。身近な地域社会において、同じ地域住民としての結びつきを強くすることにより、共生の輪を広げ豊かなまちを築きましょう。
外国人集住年会議
 外国人市民が生活者として暮らしていく上で、一自治体の取り組みだけでは超えられない法律や制度の壁があります。市では、外国人が多く居住する自治体からなる外国人集住都市会議(現在26会員都市で構成)に参加し、多文化共生にかかわる共通の課題解決に向けて検討するとともに、国・県や関係機関に要望・提言を行っています。今後も、雇用対策や教育、社会保障などさまざまな面で、社会基盤の整備を求めていきます。
 
市民の声を聞きました 〜多文化共生イベントで〜アンケート
 昨年11月22日・23日、市内のショッピングセンターで、三重県と四日市市が共同して多文化共生イベントを開催し、外国人市民を含めた多くの市民が参加しました。それぞれの文化や習慣を楽しみながら知ることによって、外国人、日本人がお互いに身近に感じる機会となりました。そのイベント会場で行った、地域での共生に関するアンケートの一部を紹介します。
Q1外国人(日本人)と交流する機会はありますか Q2外国人(日本人)と交流したいと思いますか
Q1グラフ Q2グラフ
Q3外国人(日本人)に何を期待しますか
いろいろな文化の違いを受け入れてほしい(ブラジル、男性、20代)
もっと積極的に地域の活動に参加してほしい(日本、女性、30代)
責任感のない外国人として見ないで、私たちのことを尊重してほしい(ペルー、女性、30代)
いろいろな壁があって大変だが、地域社会に心を開いてほしい(日本、男性、50代)
Q4外国人(日本人)との共生において、あなたができることは何ですか
皆とコミュニケーションをとるために日本語を習う(ブラジル、男性、40代)
日本の文化、習慣、料理を教える(日本、女性、50代)
日本人ともっとかかわって、友達をつくる(アルゼンチン、男性、30代)
外国人だからといって特別扱いも差別もしない(日本、男性、30代)
イベント会場でアンケートに答える市民
 

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