HOME >>特集 男女共同参画社会 2008/11月下旬
2003 YOKKAICHI
特集 男女共同参画社会
はじめましょう男女(みんな)がともに輝くまちづくりを
市は平成5年に県下でいち早く女性課を置くなど、男女共同参画社会実現への取り組みを積極的に進めてきましたが、今も職場や家庭、地域社会などで性別による固定的な役割分担意識などがみられます。また、少子高齢化などにより、地域社会を取り巻く課題も多様化、深刻化しており、その解決のためにも男女共同参画の推進が求められています。 そこで、市は今年度に新たな「男女共同参画プランよっかいち」を策定し、さらに男女共同参画社会実現の推進を図ります。
男女共同参画実現に
3つの目標
本プランでは、男女共同参画社会の実現に向けて3つの基本目標を掲げ、さらに、それぞれに重点課題と取り組む施策の方向を示しています。
基本目標1
まだまだ男性優位社会
●現状
  平成18年に市が実施した市民意識調査では、「男女平等と感じる」が11.8%、「男性優遇と思う」が72.7%と、まだまだ男女平等は進んでいるとはいえない状況です。
●取り組みの方向
  女性を取り巻く偏見、固定的な社会通念や慣習、しきたりを取り除くため、家庭や地域、学校、職場で男女共同参画について分かりやすく伝え、意識づくりに努めます。
家事育児は分担しよう
「仕事と生活の調和」の実現を目指して
 だれもが仕事、家庭生活、地域活動、個人の自己啓発など、さまざまな活動を自分の希望するバランスで取り組むことができる―それが「ワーク・ライフ・バランス」です。
ワーク・ライフ・バランスは バランス図
男性も女性も、あらゆる世代の人のためのものです
人生の段階に応じて、自分の希望するバランスで実現できるものです

「仕事の充実」と「仕事以外の生活の充実」の好循環をもたらすものです
 
時代が「ワーク・ライフ・バランス」を求めています
 共働き世帯の増加、国内外の競争の激化、時代の変化に対応できていない働き方など、今日の働く人を取り巻く環境は厳しく、自らが望む「仕事と生活の調和」の実現は容易ではありません。「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」との考えには多くの人が反対するものの、現実には、女性は家庭責任が重く、希望する形で働くには多くの困難があります。また、男性は長時間労働など仕事優先で、家事・育児などに思うようにかかわれません。
  今こそ、一人ひとりが仕事と生活の両方を大切にし、「ワーク・ライフ・バランス」の実現に取り組むことが求められています。それにより、だれもがいきいきと活躍できる男女共同参画社会を築くことができます。
 
基本目標2   家庭や職場・地域で対等な参画を
●現状
 同調査では、男女がともに家庭生活や地域活動に参加するために必要なことは、「男女の役割分担についての社会通念、慣習を改める」が40.7%、「労働時間短縮や休暇制度を普及させる」が37.8%、「夫婦間で家事などの分担をするよう話し合う」が29.5%でした。また、職場で男女平等と思えないことは、「賃金」45.8%、「昇進・昇格」43%、「能力評価」31%でした。
●取り組みの方向
 家庭生活や仕事、地域活動で男女がともに対等で暮らしやすい社会を築くため、男性の家事・育児や地域活動への参画、職場や周囲の人の男女平等への理解を進めます。
 
仕事にやりがい、自然に協力し合う家族が大事
日本ケミカル工業株式会社 製造部 第四工場長 舘 和美さん
 私は、3人の子育てに追われる専業主婦でした。子育てが一段落し、現在の職場にパートで入社しました。正社員になったときに、同居していた義父が、子育てや家事を手伝うと言ってくれました。私たちの世代の女性が外で働くということは勇気がいることで、家族に協力してもらって、ようやく働きに出られるという感じでした。でも女性が多様な生き方を選択できて、仕事をするにせよ、家事に専念するにせよ、家族みんなが協力しあうのが自然だと思います。
  仕事の面で、女性だからというハンディを感じたことはありません。苦手なことは、男性でも女性でもあると思うので、それぞれ得意なところを分担していけばいいと思います。私がパート職を探していたころ、子どもが小さいという理由で断られたという人もいました。シングルで子育てをしている人は、学校の行事や子どもが病気になったときのことを考え、正社員をあきらめなければならない人もいました。また、介護のこともあります。経営者の方々には、こういった理由で、就職をためらっているすばらしい人材を見逃さないようにしていただきたいと思います。
(「つどいよっかいち 女(ひと)と男(ひと)」パネルディスカッションでの話)
 
基本目標3 差別意識から、さまざまな“暴力”に

●現状
 性別による固定的な役割分担意識や男女の経済的な格差などに基づく上下関係が、女性に対する偏見や差別となり、時としてDV(※)やセクハラなどの身体的暴力や、女性を劣ったもとのする表現に結びついています。

DV(ドメスティック バイオレンス)
=夫や恋人などからの暴力

●取り組みの方向
 人権尊重の観点からも、女性に対する偏見や差別、暴力やセクハラを根絶することが必要です。また、DV被害者などの相談体制の充実と、自立支援への取り組みを進めます。

DVは犯罪です 思い通りにならないと手をあげていませんか?
 

●この特集についてのお問い合わせは 男女共同参画課 TEL 354‐8331 FAX 354-3339
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