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>> 特集 守ろう、貴重な植物の宝庫
2008/8月上旬
御池沼沢植物群落(東部指定地)
市内には「御池沼沢植物群落」(西坂部町)と「イヌナシ自生地」(東阿倉川町)・「アイナシ自生地」(西阿倉川町)の3つの国指定天然記念物があります。中でも、御池沼沢植物群落ではさまざまな貴重な植物が群生し、春から秋にかけては色とりどりの花を咲かせています。
ヤチヤナギ
御池沼沢植物群落は、元は西坂部町字御池(おんいけ)・字足洗(あしあらい)にまたがる沼沢地(しょうたくち)で、現在は、わき水がある西部指定地と、池がある東部指定地に分かれて残されています。同植物群落は昭和15年に、当時の四日市高等女学校教諭の安井直康さんによって紹介されて、広く存在を知られるようになり、昭和27年に国の天然記念物に指定されました。
所在地
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西坂部町字御池(おんいけ)・字足洗(あしあらい)
指定種別
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国指定天然記念物
指定日
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昭和27年10月11日
(追加指定)
昭和51年3月31日(西部指定地)
昭和54年6月25日(東部指定地)
指定理由
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寒地性のヤチヤナギと暖地性のミクリガヤが共存(日本でのヤチヤナギの南限、ミクリガヤの北限)。シラタマホシクサなど東海地方固有種、ミミカキグサなど多数の食虫植物が生育するなど、湿地性植物群落の好資料であるため。
この植物群落には300数十種の植物が生育し、中でも寒地性のヤチヤナギ(写真=右上)と暖地性のミクリガヤ(写真=下)が共存しており、それぞれが分布の南限、北限となっていることが特徴です。また、シラタマホシクサ(写真=下)やヘビノボラズなど東海地方特有の植物、ミミカキグサやモウセンゴケなど多数の食虫植物が分布し、植物地理学上、貴重な湿原です。
御池沼沢植物群落の環境は、昭和27年の国の天然記念物指定時に比べ、周辺の土地利用の変化などによって影響を受け、わき水が減少し陸地化が進み、また、地球規模での環境変化(温暖化)や帰化植物の侵入などによって、植物相に変化が
生まれています。
そこで、井戸を掘って水を供給したり、ボランティアによる定期的な除草作業などさまざまな保全対策を進めています。
大池中学校の生徒とボランティアの除草作業
御池沼沢植物群落では、自然観察会が行われています。
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NPO法人「よっかいち緑の会」
が開催〉
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開催予定日
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8月3日(日)、
9月7日(日) 、
10月4日(土)、
11月8日 (土)
9:00〜12:00
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集合場所
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東部指定地
〈
「環境学習センター」
が開催〉
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開催予定日
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9月14日(日)
10:00〜12:00
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集合場所
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大池中学校
駐車場
現地での自然観察会
●この特集についてのお問い合わせは 社会教育課 TEL 354‐8240 FAX 354‐8308
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