HOME >> 特集 っておこう市内の活断層 2008/8月上旬
2003 YOKKAICHI
特集:地震への備え
知っておこう市内の活断層
淡路倒壊
(写真提供/淡路市)
 日本で起きる地震の種類には「海溝型」(※1)と「活断層型」(※2)があります。活断層が周辺にある地域では直下型地震に見舞われる恐れがあり、平成7年1月の「阪神・淡路大震災」や今年6月に発生した「岩手・宮城内陸地震」は活断層による直下型の地震でした。本市周辺にも2つの活断層があることが分かっており、そこで想定される地震の規模や今後の発生の可能性などについて評価が行われています。評価を参考にして地震に備え、被害が広がることを防ぎましょう。

※1 「海溝型地震」・・・海洋側プレートが大陸側プレートに沈み込む際に、その境界で生じるひずみの反動により起きる地震です。震源域が広く規模が大きいため、被害が広範に及び、津波が起きることも多くなります。
※2 「活断層型地震」・・・プレートに蓄積されたひずみのエネルギーがプレート内部で破壊を引き起こし起きる地震です。海溝型よりも規模は小さくなりますが、都市の真下で起きることもあり、被害が大きくなる恐れがあります。
市内に2つの活断層帯
 市内には養老山地から桑名市、四日市市に続く「養老−桑名−四日市断層帯」と、鈴鹿山脈に沿って東側には「鈴鹿東縁(とうえん)断層帯」があることがわかっています。また、四日市港沖には「鈴鹿沖断層」があり、さらに活断層の存在が知られていない地域でも、厚く堆積した地層の下に活断層が隠れている可能性があります。

※活断層の詳細な位置については、三重県のホームページで確認できます。
  http://www.bosaimie.jp/mie/05_moshimo/katsudansou_index.html
■市内の活断層
市内の活断層
■想定される地震と被害(資料/政府の地震調査委員会の評価および三重県地域防災計画被害想定調査より)
断層名 養老-桑名-四日市断層帯 鈴鹿東縁断層帯
断層の長さ 約60km 約37〜47km
想定マグニチュード 8程度 7.5程度
震度 5強〜7 5弱〜7
最新活動時期
(最も近い過去の大地震の証拠)
13世紀以後〜16世紀以前 約3,500年前以後〜約2,800年前以前
平均活動間隔 1,400年〜1,900年(過去1万年の平均) 約6,500年〜12,000年
地震発生確率(30年以内) ほぼ0〜0.6%(やや高いグループ) ほぼ0〜0.07%
建物被害 全壊
半壊
2,990棟
7,726棟
237棟
947棟
死者(市内のみ) 109人 15人
 
活断層による地震が発生すると強い揺れが襲います
 活断層による直下型地震では、局地的に極めて強い揺れに突然見舞われ、多数の建物が倒壊したり、石垣、ブロック塀が崩れたりします。また、活断層が動くと、地面に大きな段差や横ずれができ、その真上の建物や道路、埋設管などが大きな被害を受けるほか、造成地などの不安定な盛土地や急斜面がある場所では、落石やがけ崩れなどが発生する恐れがあります。
野島断層
阪神・淡路大震災後の野島断層
(写真提供/淡路市)
地震への備え
 
(1)住まいを耐震診断し、必要なら耐震補強を (2)家具の転倒防止をしっかりしておこう
耐震点検 市では、昭和56年5月31日以前に建てられた木造住宅を対象に、無料で耐震診断をしています。診断の結果、耐震補強が必要と判定された場合には、補強工事の設計費用や工事費用に対する補助制度が活用できます。詳しくはお問い合わせください。
問い合わせ先
建築指導課建築安全係 TEL 354-8207
  転倒防止 「阪神・淡路大震災」では死亡者の約9割が家屋の倒壊や家具転倒などによるものでした。家具は柱や壁の下地がある部分に固定し、「上部には軽いもの、下部には重いものを収納」、「出入り口や寝る場所の近くには置かない」、「ガラスには飛散防止フィルムを貼る」などの対策をしましょう。

   
高齢者保護 (3)お年寄りや身体の不自由な人を地域で支援
 市では地震などの災害が発生したとき、お年寄りや体の不自由な人の避難を地域の人にお手伝いしていただく「災害時要援護者支援活動」を進めています。65歳以上のみの世帯やひとり暮らしの人、障害のある人で   災害時に支援が必要な人は台帳に登録しましょう。

問い合わせ先
65歳以上の人
  介護・高齢福祉課  TEL 354-8170 FAX 359-0288
障害のある人
  障害福祉課 TEL 354-8527 FAX 354-3016
 
 
 
総合防災訓練に参加しましょう  市では大地震を想定した住民避難・救出救護・火災防御活動などの市民総ぐるみ総合防災訓練を行います。一人ひとりの訓練がもしものときに大きな力を発揮します。ぜひ、ご参加ください。
とき/8月30日(土)AM8:30〜12:00 (メイン会場の訓練は10:00から)
ところ/北勢きらら学園を主会場とする県地区全域

●この特集についてのお問い合わせは 防災対策課 TEL 354‐8119 FAX 359‐0286
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