HOME >>特集 産業の再生 2008/2月下旬
2003 YOKKAICHI
特集 産業の再生
新しい息吹を感じる 「世界のものづくり」の一翼を担う工業都市四日市
本市の産業は1990年代のバブル経済の崩壊後、経済のグローバル化が進み事業所の閉鎖が相次ぐなど、産業の後退が著しくなり、税収も大きく減少しました。
こうした中、本市では企業立地の施策を実施するとともに、企業、三重県などと連携し産業再生に向けた取り組みを積み重ねており、最近になって、新しい息吹が感じられるようになりました。
世界にはばたくメード・イン・四日市の素材・製品
稼働を始めた東芝四日市工場第4製造棟
稼働を始めた東芝四日市工場第4製造棟
 皆さんがお持ちの携帯電話や液晶テレビなどの電子製品の中に、四日市で作られた素材・製品が多く使用されています。これらは、世界最先端の技術力を駆使し製造されているもので、世界各国に輸出されています。これまでは原料や素材中心であった化学産業や製造業が、高い付加価値を持った高度な素材・製品を作る産業に転換しているのです。この産業の構造転換が、世界の国々との競争に打ち勝つことを可能としています。四日市はその世界最先端工場の集積地として生まれ変わりつつあります。
四日市市は日本を代表する工業都市の一つです
■本市の製造品出荷額等の推移 本市には石油・化学、半導体、自動車、食品など多様な工業が集積しており、製造品出荷額等は2兆円を超え、岩手県や奈良県など一つの県と同じ規模となっており、日本を代表する工業都市の一つです。この産業集積を生かし、今後も多くの企業立地や設備投資を促進し、税収の増加を図りながら、安全で安心して暮らせる元気な四日市を目指していきます。
日本のものづくりをさらに発展させるための拠点が、新たに四日市に生まれます
 一方では、今、私たちの豊かな暮らしの源泉である「日本のものづくり」が危機に直面していると言われています。少子高齢社会が進む中、熟練技術をもつ団塊の世代の大量退職を迎えている一方で、少子化や子どもたちの理科離れが進み、技術人材不足が大きな課題となっています。また、中国、インドなど諸外国の激しい追い上げがあります。
  このような中、本市にある多様な産業集積を生かし、より高付加価値、高度な技術の「ものづくり」産業を形成するため、今年の3月、塩浜地区に「高度部材イノベーションセンター」(図1)がオープンします。
  これは、経済産業省の支援を受け、三重県と本市が開設するもので、財団法人三重県産業支援センターが管理運営します。ここでは新しい時代の産業を支える高い機能を持った材料や部品(高度部材=注1)を研究開発し、技術革新(イノベーション)を図るとともに、技術人材の育成や中小企業が持つさまざまな課題解決を支援する拠点となる施設です。
図1 高度部材イノベーションセンターのあらまし
注1 高度部材とはどんなもの?
技術革新を生む研究開発や製造業を支える中小企業を応援します
四日市市のさまざまな中小企業支援施策
中小企業ものづくり活力創造事業
地域産業アドバイザーの派遣やインターネット上に中小製造業のビジネスマッチングの場を提供しています
(ものづくり支援サイト「ビジネス四日の市」http://biz.yokkaichi-cci.or.jp
企業立地奨励金
事業所の新増設にかかる設備投資を支援します
新規産業創出事業補助金
中小製造業の新技術・新製品開発にかかる経費を支援します
ビジネスインキュベートルーム(じばさん三重内)
起業向けの安価なルームを賃貸しています
テクノフロンティア四日市(鈴鹿山麗リサーチパーク内)
中小事業者を対象とした試作開発型貸工場を賃貸しています
 
〈問い合わせ先〉
  工業振興課(Tel 354-8178)
中小企業向け融資制度
中小企業振興資金
中小企業の一般事業資金を融資します
環境改善設備資金
騒音・振動・排水などの公害の発生の恐れに対する対策資金、自動車NOX・PM法適合車への買替資金などを融資します
独立開業資金
新事業開業などに要する事業資金を融資します
〈問い合わせ先〉
  商業観光課(Tel 354-8175)

●この特集についてのお問い合わせは 工業振興課  TEL 354‐8178
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