HOME >> 地域に憩いの緑地づくり 2007/11月上旬
2003 YOKKAICHI
特集:地域に憩いの緑地づくり
自分たちの手で地域に憩いの緑地づくり 特集:市民緑地制度
市では、緑地の保全と創出への取り組みとして市民の皆さんが自らの手で憩いの緑地を整備や維持管理する活動を支援するために「市民緑地制度」を設けています。
この特集では、この制度を利用したそれぞれの地域に合った緑地づくりの活動をご紹介します。
市民緑地制度とは?→市が土地を無償で借り、市民の皆さんに整備や管理を委託
市が設けたまちづくり制度の一つで、身近な緑地を地域の人たち自らが整備し、自然と触れ合ったり、散歩したりする憩いの場として利用しようという取り組みです。市が土地の所有者の同意を得た上で、所有者と市民緑地契約を結び土地を無償で借り受けます。借り受けた土地の整備と維持管理は地域団体などに委託し、市民緑地として市民に公開します。
貝家町のビオトープ(内部地区)
あるがままの自然の力を見守るビオトープ
 ササなどが茂る約2,000m2の休耕田を多様な生物が生息するビオトープにと、平成18年に「ネイチャークラブ内部」を結成。活動内容を地区の皆さんに説明し、今年1月に「市民緑地」としての取り組みを開始。多くのボランティアの皆さんが用水の整備、池掘り、整地に汗を流しました。8月の開設のころには早くもトンボやザリガニの姿も見られるようになり、来園した子どもたちも大喜び。今後は最小限の人の手を入れながら、自然の力を見守るビオトープにしていきたいと思います。
(手平雄治郎さん=ネイチャークラブ内部=の話)
初瀬ビオトープの谷(桜地区)
昔ながらの自然があるめだたの池
 里山の谷間にある棚田跡約1,100m2を地域のボランティア団体「智積自然の会」が借り受けて整備を進め、平成11年に「めだかの学校」を作りました。湧き水が流れ込む池にスイレンが咲き、クロメダカなど多くの生物がすむ光景は、昔の自然のままで、地元をはじめ県外からも多くの子どもたちなどが訪れます。近隣の小学校の子どもたちも草刈りなどを手伝い、自然学習の場として利用されています。平成17年に「市民緑地」となり、地域の皆さんが維持管理をしています。
(宮崎安義さん=智積町自治会=の話)
グリーンパーク岡山(県地区)
かつては身近だった里山を再び市民みんなの交流の場に
 岡山は昔は遠足などの場として地域の住民に親しまれた里山でしたが、近年はごみの不法投棄がされるなど荒れ放題でした。そんな中で平成15年に「あがたまちづくり構想」のプロジェクトの1つとして「岡山の里山づくりによる住民の憩いの場づくり」を掲げました。翌16年に、まちづくり委員会の担当部会のメンバーを中心に有志で整備を始め、平成17年には「市民緑地」第1号として開設しました。その後「グリーンパーク岡山を愛する会」を設立。これまでに、約1万800m2の整備を完了し、さらに進める計画をしています。整備には、小・中学生も参加するなど地域の多くの人が力を合わせ、住民の和もふくらみました。手入れした森に花が咲き、小鳥の声が聞こえる中、自然観察会や竹細工教室などさまざまな催しも開いています。
(廣田敏春さん、辻賢一さん=グリーンパーク岡山を愛する会=の話)
かわらだ竹林公園(河原田地区)
荒れていた竹林や散策路や竹製の遊具
 荒れ放題になっている竹林を昔のように再生し、憩いの場にしたいと、平成18年8月に地域の有志で「河原田竹林に親しむ会」を作りました。9月に約2,100m2の竹林で取り組みを開始。竹の伐採や下草刈りなどを行い、散策路や竹のベンチなども作りました。今年4月には「市民緑地」としてのオープンを祝い、河原田竹林まつりを開催し、竹の子ご飯や竹の子掘りを楽しみました。6月には、四日市農芸高校生による手作りの紙芝居や缶詰めの空缶を使った竹炭焼きを体験し、子どもたちも大喜び。今は幼稚園や小学校の自然学習に利用されるなど訪れる人も増えています。
(宮田平生さん=河原田竹林に親しむ会=の話)
 
八王子風致地区(四郷地区)
森をめぐる散策路を整備
 「ボランティア八王子」の皆さんが四郷風致地区内で「市民緑地」の開設を目指して、荒廃した竹林と吉田神社登り口周辺から秋の小路(こみち)に至る散策路などの整備を進めています。

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