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2007 YOKKAICHI
今回は、地域の教育力を発揮し、子どもたちに豊かな学びの場を提供する博物館の活動をお知らせします。
学校教育との連携による学習支援活動
■博物館の仕事って展覧会だけ?
 そうではありません。四日市市立博物館にはいくつかの使命があります。そのひとつに「学校教育をより豊かなものにする」があります。
博物館には歴史的資料や知識、情報などの蓄えがあり、専門職員も配置されボランィアとの協働も活発です。これらを活用し、子どもたちに豊かな学習機会を提供する学習支援活動に取り組んでいます。
 一例として、学習支援展示があります。小学3年生が暮らしの移り変わりを学習する時期には、たらいや洗濯板などの古い生活道具を展示して、ボランティアに使い方を説明してもらいます。また、平和学習の支援には、防空頭巾や千人針など、戦時中の暮らしがわかるものを展示して、ボランティアから空襲の体験を聞く機会を設けています。当時の様子を伝えるホンモノの資料を見ながら解説を聞くことは、博物館ならではの学習活動です。
移動式プラネタリウム
移動式プラネタリウム
■理科ならプラネタリウムに!
 理科の中でも「天文」は子どもの興味を引く分野です。しかし、授業時間には実際に星空の観察ができず、理解し難いのが現実です。そこで、平日の午前中は学校団体向けに、学習内容にあわせた「学習投映」を実施しています。まるで夜空を眺めているかのように、月の動きや星座の見える方角などを観察することができ、学習効果はバツグンです。
 また、博物館まで来ることが困難な中学校向けに、「移動式プラネタリウム」を持ち込んで出前授業を行っています。
 高さ4m、直径6mの空気で膨らませるドーム内に、プロジェクターを用いて星空を投映します。40人ほどで観ることができるので、クラス単位で授業を受けることができます。
 さらに、小学校向けには、3Dで月の動きを観察できる「バーチャル星空探検」の出前授業もあります。
 これらの活用によって、天文分野の授業がより豊かになり、理科好きな子どもたちが多く育ってくれるよう支援しています。
■地域の教育機関として
 上記のほかにも、総合的な学習の支援や、職場体験の受け入れなどを行っています。これからも学校教育との連携を深め、未来を担う子どもたちのために、博物館・プラネタリウムのもつ教育力を発揮して、学習活動の支援に努めていきます。
問い合わせ先 …博物館(TEL355-2700)
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