HOME >> 小水力発電 2007/3月上旬
2003 YOKKAICHI
小水力発電
図
地球温暖化防止に向けて進む取り組み
 地球温暖化が進行し、干ばつなどの異常気象、海面水位の上昇などが心配されています。各国が協力して温暖化の原因となる温室効果ガスを削減するために、平成9年に「京都議定書」が採択され、国際的な取り組みが進められています。
 本市は、良好な環境の保全と創造を図り、快適環境都市として、環境負荷の低減に積極的に取り組んでいます。
クリーンな水力エネルギーを利用して環境保全に貢献
 四日市の水道では、鈴鹿の山々などの自然環境にはぐくまれたおいしい水を家庭に届けています。その過程では、井戸水のくみ上げポンプや水源地に集めた水を高台にある配水池に押し上げる送水ポンプを動かすために、多くの電気を使い、環境に大きな負荷をかけています。そのため、水道事業でも、環境保全の積極的な取り組みが求められています。
 そこで、高岡配水池に小水力発電施設を設け、クリーンな水力エネルギーを利用して発電し、火力発電などによる電気の利用を軽減することで環境保全に役立てようというものです。
標高差85mの水圧を利用して発電
 高岡配水池は、三重県企業庁の水沢浄水場から送られてくる県営用水を受けています。水沢浄水場と高岡配水池の位置関係は、標高差85メートルにもなります。そこから生まれる水圧は、これまでは不要なものとして、水道管に設けたバルブを絞ることで消滅させていました。この未利用の水圧エネルギーを利用し、水車を回して発電する小水力発電施設を設けることにしました。
発電量は約350世帯分に相当
 発電施設は高岡配水池の敷地内に新たに建屋を建てて容量210キロワットの発電機を設置し、年間約124万キロワット時の電気を発電します。これは一般家庭での消費に換算すると約350世帯分に相当します。発電した電気は配水池構内で使用するほか、余った電気は電力会社に販売します。
 水力という自然のエネルギーを利用して発電することで、二酸化炭素の排出が多い石油などの化石エネルギーの使用を軽減でき、二酸化炭素排出を年間460トン、原油使用を年間300キロリットル(200リットルドラム缶で1500本分)削減することができます。
小水力発電による環境負荷低減の想定指標
一般家庭消費換算
350世帯
二酸化炭素削減量 460 t/年
原油削減量に換算 300 キロリットル /年
森林植林面積換算 220 ヘクタール
良質な地下水でできたおいしい水をどうぞ ペットボトル入り飲料水「泗水の里」
ペットボトル入り飲料水「泗水の里」 上下水道局ではナチュラルミネラルウォーター「泗水の里」を販売しています。この水は水道用井戸の地下水を加熱殺菌、濾過処理したもので、天然のミネラルがそのままの状態で含まれています。
●500ミリリットルおよび2リットル入りペットボトル
●上下水道局、総合会館、中部近鉄百貨店および、じばさん三重にて販売しています

●この特集についてのお問い合わせは、上下水道局水道施設課(TEL354-8364)へ
Copyright(C) 2005 Yokkaichi City All rights reserved.