HOME >> 特別支援教育 2005/12月下旬
2003 YOKKAICHI
特集:特別支援教育
一人ひとりに応じた教育を大切に
子どもにはそれぞれ個性やちがいがあります。身体的な障害があったり、学習の上でも発達に障害があるため、読む、計算する、集中するなどのことが苦手だったりする子どももいます。そうした子どもたちを指導・支援するのが「特別支援教育」です。
平成17年4月に「発達障害者支援法」が施行されました。市では、特別支援教育の対象である発達に障害のある子どもを支援し、自立や社会参加を図ることを目指して特別支援教育の推進計画を作成し、取り組みを進めています。
障害児教育から「特別支援教育」へ
 これまでの障害児教育の対象は盲・ろう・養護学校、障害児学級の在籍者でしたが、特別支援教育では、普通学級に在籍するLD(※(1))、ADHD(※(2))、高機能自閉症(※(3))などの児童生徒も対象に加えて教育的支援をします。
 特別支援教育では、一人ひとりの教育的ニーズを把握し、生活や学習上の困難を改善し、持てる力を高めるための適切な教育や指導を行います。
※(1)LD=「学習障害」のこと。聞く、読む、書く、計算する、推論するなどの能力のうち、特定のものの習得に著しく困難な状態
※(2)ADHD=注意欠陥・多動性障害のこと。注意が持続しない、じっとしていられない、順番が待てないなどの状態
※(3)高機能自閉症=他人との関係を形成することが困難。言葉や発達の遅れ、興味関心が狭く、特定のものにこだわるなどの状態
●対象が広がります
障害児教育から「特別支援教育」へ
四日市市ではこのような取り組みを進めています
四日市市特別支援教育推進計画から(一部抜粋)
「個別の教育支援計画」を作って支援します
 各園・学校において、特別な教育的支援の必要な子ども一人ひとりの実態を把握し、目標を設定し、支援の方法や内容を検討します。この計画は、保護者と積極的に相談しながら作り上げていくことを前提としています。
個別の教育支援計画の主な内容
(1)子どもにかかわるさまざまな情報
(2)教育的支援の目標や内容
(3)関係者・関係機関との連携
(4)具体的な支援と評価
「教師の専門性」を高めて支援します
 特別支援教育を推進したり、個別の教育支援計画を作成したりするためには、専門的な知識や技能・実践力が必要になります。子どもたちの多様な教育的ニーズに対応できるよう、教師の専門性を高める研修に努めています。
 各学校には「特別支援教育コーディネーター」を設け、校内の特別支援教育推進の窓口となり、校内の先生や保護者・関係機関(福祉・医療・保健・労働など)との連携を図ります。
「地域特別支援教育コーディネーター」を配置して支援します 
 平成17年度から、市内に障害児教育や発達障害に関する専門的知識や実践力のある3人の教員を「地域特別支援教育コーディネーター」として配置しています。3人のコーディネーターは学校の要請により、各学校を訪問し、子どもたちの様子から支援内容を担任や保護者と相談します。
特別支援教育の流れ 特別な支援を必要とする子どもへの支援はこのように進められます
特別支援教育の流れ
特別支援教育の流れ
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●この特集についてのお問い合わせは、指導課 TEL54-8255
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