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工業都市のイメージの強い四日市ですが、農業生産額は県下2位(グラフ(1))と農業も盛んです。
市内全域での水稲のほか市南西部の丘陵地帯ではお茶の栽培が盛んです。この地域では「かぶせ茶(※)」が多く栽培されており、生産量は全国1位です。茶全体の生産も県下1位(グラフ(2))となっています。市中西部ではキャベツ・ハクサイといった露地野菜やナシなどが特産品になっているほか、河原田地区ではミカンも栽培されています。四日市は名古屋や大阪といった大都市圏に近く、交通の便も良いことから都市近郊型農業の特色が強く、シクラメンや観葉植物、イチゴ、メロンといった施設園芸も盛んです。 |
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※かぶせ茶
お茶の新芽が出るころに2週間程度ネットをかぶせて日光を遮ると、うまみの多いお茶ができます。ゴールデンウイークのころに水沢方面に出かけると”黒い“茶園が見られますよ |
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■「地産地消」を進めています
市では地域で生産したものを地域で消費しようという「地産地消」を進めています。これは、地元の気候風土に合った農産物を新鮮なうちにおいしく食べられることや生産者の顔が見える安全、安心な生産物を得られることから消費者に好評です。地産地消を進めるため農産物直売所が市内各地に設けられています。
市では農林水産ホームページ(下記にアドレス)を開設して、生産者や直売所の紹介をしています。また、生産現場をバスで巡る「地産地消バスツアー」や農家を訪問して農作業を体験する「農業体験事業」を行い、消費者と生産者の交流の場を提供しています。 |
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農業者の高齢化や後継者不足、農産物価格の低迷などにより、農業従事者と農地が減っています。この20年間で市内の農家戸数は約30%、耕作面積は約25%減少しました(グラフ(3))。農地は米や野菜などの食糧を生産するだけでなく、水害の防止、水源の保持、自然環境の保全、良好な景観の形成など多面的機能を持っています。農地は暮らしを支える大切な存在で、保全していくことが必要です。
農業の再生を応援しています
市では農業の諸問題に対処するため、平成16年度から「四日市農業再生事業」をスタートさせました。事業では農業の担い手の育成・確保、地産地消の推進、農地の保全・活用を目的として、直販支援、新規就農者支援、遊休農地の調査、農地の復元支援などのサポート策を展開しています。
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畜産業では、松阪牛にもひけをとらない上質の黒毛和牛や、ブランド化された豚の生産、生みたて卵の直販や宅配など、特色ある経営が行われています。
また、酪農では生産から加工・販売まで行う酪農協があり、安全・安心な牛乳、ヨーグルトの生産などを行っています。 |
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主に船引き網漁業、底引き網漁業が行われており、イワシ、イカナゴなどのほか、エビ類、カニ、貝類などの水揚げがあります。楠漁港周辺では、ノリの養殖やハマグリの蓄養が行われており、蓄養ハマグリの出荷高は全国一です。また、資源管理と沿岸漁業の振興を図るため、ヨシエビ、ヒラメ、クロダイ、アサリ種苗の放流や卵を抱いたガザミの再放流を行うとともに、漁業者自らが水産環境の浄化に取り組んでいます。 |
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