HOME >> 学びの一体化への取り組み 2005/9月下旬
2003 YOKKAICHI
特集:学びの一体化への取り組み
9年間の成長をずっと見続けます
学びの一体化とは 9年間継続した学びの場に
 「学びの一体化」とは、同じ地域の小中学校間での交流を密にして、小中学校が一貫した教育に取り組むことで、児童生徒が学校生活を一層充実して過ごせるようにしようというものです。小学校6年間、中学校3年間のいわゆる6・3制度の良さを維持しながら小学校・中学校の指導方法や内容などを一貫性のあるものにして、継続した学びの場で、児童生徒の成長を促します。
なぜ必要 多様化した教育環境への新たな対応
 近年の児童生徒を取り巻く環境の変化から、6・3制度が誕生した戦後初期には予想もできなかった多様な課題が出てきています。また、児童生徒に学習意欲の減退や学ぶ意義・価値の低下が見られたり、不登校も存在したりしています。
 「学びの一体化」は、小学校と中学校の指導方法や指導内容の一貫性を高め、それぞれの学校の教育機能の向上を図って、子どもたち一人一人の「健やかな成長」と「確かな学力」をはぐくもうとするものです。
期待される効果 発達段階に応じ、計画的・継続的な指導が可能に
【1】子どもの成長に応じた計画的・継続的な指導が
   これまで以上に進められます
【2】生活上の課題に対し、長期的な視点からきめ細
   かな指導ができます
【3】小中学校間や、異学年の交流の機会を増やして、
   豊かな人間性や社会性の育成が図られます
【4】教職員間の交流で、指導方法や内容などの意識
   変革を促進します
【5】小中学校の教職員がともに責任を持って9年間の
   指導計画を準備・実施することができます
平成18年度から全中学校区へ導入を開始
 現在、平成15年度から富洲原中学校区、保々中学校区、橋北中学校区、西笹川中学校区の四モデル中学校区で試験的に導入しています。また、モデル中学校区以外でも、港中学校区、山手中学校区などが学びの一体化の視点から教育に取り組み始めています。これらの成果を踏まえながら平成18年度から市内すべての全中学校区で、「学びの一体化」をめざした取り組みを始める予定です。
モデル校区での取り組みによる子どもの変容
「健やかな成長」をめざして
小中学校合同の廃品回収小中学校合同の文化祭などでは「楽しかった」という子どもがほとんど。
  次への活動を楽しみにしている
小中学校合同の廃品回収や文化祭を通して中学生は上級生としての
  自覚やリーダーシップが高まり、小学生は中学校入学への希望が
  広がった
小中学校合同の行事を通して「相手を大切にする」意識が芽生え、同じ
  地域に住む者同士という親近感が増した
9年間を通した国際理解教育の取り組みにより、外国人と日本人が協力
  して活動し、互いに自然に接することができるようになった
小中学校相互の授業参観やトライアルタイムなどの行事を通して、小中学生が互いの学校の教師にも
  親近感を覚えるようになった
小中学校で同じ「食」についてのアンケートを取ることで食生活への関心が高まった
中学校区内で統一したチャイム実施で帰宅時間を意識する子どもが増えた
「確かな学力」をめざして
基礎学力の定着に励む中学生基礎学力向上をめざした小中学校合同の取り組みを通して、従来の中学
  校入学段階に比べ、「読む・書く・計算」などの基礎学力が定着してきた
小中学校合同の授業研修会を通して、自分から進んで学習を進めるなど、
  学ぶ意欲が高まってきた
小中学校の一貫した「朝の学習」の取り組みで、落ち着いて学習が始めら
  れることや、集中力が出てきたことなど、授業に向かう姿勢に良い変化が
  見られる
異学年・異校種の児童生徒と交流する機会を持ったことや、小中の教師が
  ともに授業改革に取り組むことによって、「聞く」こと「話す」ことに対して、
  児童生徒も意識して取り組むようになった

●この特集についてのお問い合わせは、指導課 TEL:54-8255
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