HOME >> 高齢者の交通安全 2005/9月上旬
2005 YOKKAICHI
特集:高齢者の交通安全
目指そう生涯の「健康」と「自立」
高齢者交通事故の被害者に
死亡事故の5割が高齢者
 昨年の市内の交通事故死亡者の50%近くが65歳以上の高齢者です(グラフ(1))。過去10年間を平均しても高齢者が33.8%を占めています。これは市内の65歳以上の人口比18%(平成17年2月)と比べて約1.8倍でかなり高く、今年も7月末までの交通事故死亡者13人中5人が高齢者です。
自宅周辺で、道路横断中に
 昨年の市内の高齢者の死亡事故の状況は、「歩行中」が3人、「自転車乗車中」が6人、「自動車乗車中」が2人でした(グラフ(2))。事故が起きた場所は「歩行中」や「自転車乗車中」では自宅周辺が大半で、日常生活の行動の中で交通安全への配慮が一層求められています。「歩行中」の事故は道路の横断中が大半で、横断歩道以外の斜め横断、横断終了直前の被害などが目立ちます。
交通事情の変化など、現状に応じた適切な行動が大切
 高齢者は長年培った経験や感覚を持っています。しかし、道幅、通行量、車のスピードなど交通事情は大きく変化しています。また体力の変化もあり、走って来る車に対して”まだ渡り切れる“と思ったのが”渡れない“などの場合もあります。現状に合わせた判断が求められ、無理をしないことが大切です。同時に家族の気配りも大切です。また、運転者は高齢者を見たら減速を心掛けましょう。
高齢者交通事故の加害者に
車運転時の事故も増加傾向
 昨年の市内の交通死亡事故23件のうち、高齢者が事故発生の加害者となったものは2件で全体の9.8%でしたが、県内では20.0%で年々、増加傾向にあります(グラフ(3))。
■[グラフ(3)]県内の高齢者ドライバーによる交通死亡事故および人身事故件数の推移(平成16年)
標識の見落としや一旦停止の怠り
 事故の原因では「信号無視」「標識の見落とし」「一旦停止違反」などが目立ちます。高齢になるにつれ集中力が続きにくくなることが、思わぬ事故につながっているようです。また、とっさのときの反射動作も若いころとは違います。道路の状況を常に把握し、いざというときに対応できるよう、余裕を持った運転が大切です。
家族の95%が高齢運転を心配
 高齢者の運転については、本人とその家族の間に意識の開きが見られます。今年2月、警察庁が全国の運転免許保有者に行った意識調査によると、70歳以上の高齢運転者を家族に持つ50歳未満の人では、18%が「やめてほしい」と答え、95%が「危ない」と思っています。一方、高齢者は、運転免許の返納について85%の高齢運転者が「返納しない」とし、その7割以上が「普通に運転できる」と答えています。
 高齢者が運転するときはより慎重に、集中することが望まれます。また、家族は無理に運転をさせないよう気を配りましょう。
秋の全国交通安全運動
●期間 / 9月21日(水)〜30日(金)(10日間)
●基本 / 高齢者の交通事故防止
●重点 / 「夕暮れ時の歩行中と自転車乗車中の交通事故防止」
      「シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」
 
交通事故相談を行っています
交通事故の補償・示談交渉などの相談を行っていますので、お悩みのことがあれば、ご相談ください。
●日時 / 月曜日〜金曜日(祝・休日を除く)、午前9時〜正午・午後1時〜3時45分
●場所 / 市役所1階交通安全相談室 TEL:54-8155

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