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2005 YOKKAICHI
特集:消防の整備計画
「8分消防、5分救急」を目指して
高機能指令システムを桑名市と共同運用
両位置管理装置による新指令システム 本市消防本部および桑名市消防本部は、現指令システムの老朽化に伴い共同で新しい指令システムの構築に取り組んでいます。
 新指令システムは、「発信地表示システム」や「車両位置管理装置」などの高度な機能を備えており、災害現場への到着時間を短縮することができます。
 なお、新指令システムの共同運用の開始は平成19年4月、指令センターは桑名市消防本部内に設置する計画です。
共同運用のメリットは大災害時の迅速な広域的対応と削減人員の活用
●地震などの大規模災害時における相互応援など迅速な広域的対応が可能となる
●現在の情報指令課のスペースを消防の対策本部室として活用でき、大規模災害への準備態勢を充実する
  ことができる
●情報指令担当職員を削減することができ、その職員を署所へ配置することによって、消防体制を強化すること
  ができる
●四日市市単独で設置した場合と比べ、設置にかかる経費を節減できる
中央分署(仮称)の開設計画を進めています
 本市中央部の団地には、現在約13万人の市民が居住し、しかも急速に高齢化が進行しています。同地域で火災・急病が発生した場合、最寄りの消防署所からの距離や交通状況などにより、消防車や救急車が現場へ到着するまで若干の時間を要するのが現状です。そこで消防署所の配置の見直しを行なったところ、「8分消防、5分救急」を実現するためには市の中央部に新しく消防分署の設置が必要と判断し、現在、中央分署(仮称)の建設計画を進めています。なお、この分署は大規模災害時に必要な資機材の備蓄施設としても整備を行う方針です。
 本市消防本部では、今後とも「8分消防、5分救急」の実現に取り組み、安心・安全のまちづくりに努力してまいりますので、市民の皆様のご理解ご協力をお願いします。
●消防署配置図
「8分消防、5分救急」とは
火災の場合、出火してから8分を超えると隣接への延焼の危険性が急激に高くなります。また心臓病など重篤な急病の場合、発作から5分を超えると生存確率が急激に低くなります。このことから市消防では通報受信から8分以内の放水開始、同5分以内の現場での救急活動開始を目指して消防救急体制の整備を図っています。
「高度救急救命士」の研修にご協力を
救命率のさらなる向上を目指していくため、傷病者の気管の中に直接チューブを挿入して呼吸管理をする“気管挿管”や強心剤などの“薬剤を投与”する行為が救急救命士に認められました。しかし、これには、一定の講習を受講した後、医師の指導の下に実習を行う必要があります。そのため、在院の患者さんにご協力をお願いする場合がありますので、ご理解とご協力をお願いします。
桑名市との共同運用に関するQ&A
Q:なぜ指令センターを桑名市に置くのですか。
指令センターには、機器の設置、執務室、仮眠室など約400平方メートルが必要であり、現在の市消防本部ではスペースの確保が困難です。これに比べ、桑名市消防本部には十分なスペースが確保できますので、当面、桑名市に指令センターを設置します。
Q:桑名市に指令センターを置くことによって、四日市市からの119番通報への対応はどうなりますか。
  消防車などの出動指令が遅れるのではないですか。
四日市市からの119番通報への対応は、今までと変わりません。指令センター長は四日市市の職員が当たりますし、業務に経験豊かな職員を配置します。また新指令システムの高度な機能により出動指令まで約30秒の時間短縮、さらに災害現場までの到着時間の短縮が可能です。
Q:大規模災害時には四日市市、桑名市から119番通報が集中し、パンク状態になってしまうことが予想
  されますが、どう対応するのですか。
119番が集中し処理困難となった場合には、通報者の最寄の消防署で分散受信できるシステムになっていますのでご安心ください。
Q:将来、消防救急無線のデジタル化への移行が決まっていると聞きますが、どう対応するのですか。
遅くとも平成28年5月までに消防救急無線のデジタル化をしなければなりません。現在構築中の新指令システムの更新もおおむねその時期と重なるので、その際にはデジタル化とともにさらに国が進めている指令システムの共同運用の一層の広域化を図っていきます。

●この特集についてのお問い合わせは 消防本部総務課 TEL:56-2002
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