HOME >> 学校教育が「めざす子どもの姿」1 子どもの家庭・学校生活実態調査から 2005/5月上旬
2003 YOKKAICHI
特集:学校教育が「めざす子どもの姿」1 子どもの家庭・学校生活実態調査から
「学校は楽しく、授業もよくわかる」が「人とかかわる力」が不足
調査の概要対象 / 市内全小・中学校、各学年1学級の児童・生徒  期間 / 平成16年7月
学校生活では 「学校は楽しい」と多くが満足
 「楽しい」、「まあまあ楽しい」はどの学年でも82%〜90%で、おおむね学校生活に満足しているといえます(グラフ(1))。文部科学省の調査では「楽しい」、「少し楽しい」は中学2年生で78%で、本市では82%と高くなっています。授業については、「よくわかる」、「だいたいわかる」は小学3年生で90%、5年生で94%、中学2年生で774%です。同省の調査ではそれぞれ70%、70%、52%で、本市の方が高くなっています。
コミュニケーションでは「メールでやりとり」弱い「人とのかかわり」
 友達とのかかわり方では、「会ってよく話す」、「よく遊ぶ」が多いものの、「メールでやりとりする」が小学6年生から急増し、中学2・3年生では20%を超えています。「手紙や交換ノートを書く」を含めると、中学生では平均28%が間接的な方法に頼っており、顔の見えないコミュニケーションの広がりが懸念されます(グラフ(2))。ちなみに携帯電話を持つ子どもは小学生の各学年では20%以下ですが、中学3年生では60%です。いじめについてのかかわり方では、「かかわりたくない」が小学中学年から著しく増え、中学2・3年生では平均24%あり、人とのかかわりの弱さがうかがえます(グラフ(3))。
自分自身の存在では「頼りにされていない」自分に自信が持てない子ども
 「周りの人たち(家族、友達、先生など)から頼りにされていると思うか」という質問に、「そう思う」、「少しそう思う」は学年が進むにつれて減少し、小学3年生で55%、中学3年生は31%で、小学4年生以上の平均は38%となっています(グラフ(4))。愛知県の同じ内容の調査では、「頼りにされている」、「少しは頼りにされている」は小学4年生以上で平均52%あり、本市では自分自身について肯定的な受け止め方をできる割合が低いといえます。また、「何事もやればできると思う」、「だいたいそう思う」はどの学年でも70%を超えていますが、三重県全体調査では、小学4年生で90%、6年生で88%、中学2年生で85%あり、本市では自分に対して自信を持てない子どもが多いといえます。
生活習慣では小学2・3年生で変化
 宿題を「忘れずにきちんとやる」、「ときどき忘れる」は全体で平均88%あり、ほとんどの子どもが宿題をしているといえます。また、準備物を「きちんと用意する」、「ときどき忘れることがある」は小学生、中学生ともに90%を超えています。しかし、「宿題を忘れずにきちんとやる」「準備物をきちんと用意する」割合が小学1年生に比べ小学2・3年生で著しく減少しています(グラフ(5))。
家族との触れ合いでは気になる役割分担の弱さ
 家族と「よく話す」、「まあまあ話す」は全体で平均80%以上あります。きょうだいを除いた割合としては、ほとんどの子どもが家族と触れ合う機会を持っているといえます。手伝いについては、小学生で70%前後が何らかの手伝いをしていますが、中学生では学年が進むにつれて減少しています。「よく手伝いをする」、「まあまあ手伝う」は小学4年生以上で平均60%ですが、愛知県の調査の平均71%に比べて低く、家庭での役割分担の弱さが気になります(グラフ(6))。
グラフ1 学校生活は楽しいですか、授業は分かりますか
 
グラフ2 友達とどのようなことをよくしますか 携帯電話を持っていますか
 
グラフ3 いじめについて、どのように考えますか
 
グラフ4 周りの人たちから頼りにされていると思いますか 何事もやればできると思いますか
 
グラフ5 「宿題」・「準備物」をきちんとしていますか
 
グラフ6 家庭で会話や手伝いをしますか

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