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2004 YOKKAICHI
今回は、救急救命士の役割について最新の情報をお知らせします。
かけがえのない命を救うために
○救急救命士の役割
 皆さんは、救急救命士の資格を持つ救急隊員をご存知ですか。救急救命士は、救急要請を受けた傷病者の救命率向上や治療後の後遺症をなくすためなど、わが国の救急業務の内容をさらに充実・高度化させていくために、厚生労働省が行う国家試験に合格した救急隊員のことをいいます。
 現在、本市では、救急救命士の資格を持つ22人の救急隊員が活躍しています。救急救命士は、心肺停止状態の傷病者に対して、除細動(電気ショック)や輸液(点滴)などの高度な救命処置を行うなど、救急現場からはじまる医療の一端を担っています。
○気管挿管が可能に
救急車内での気管挿管の訓練 さらに今年7月から、救命率を欧米なみに向上させていくために、新たに救急救命士による気管挿管の実施が認められ、その救命効果に大きな期待が寄せられています。
 気管挿管とは、傷病者の気管の中にチューブを挿入して確実な気道確保を図り、肺に直接酸素を送り込む処置のことで、救急現場では非常に有効な救命処置です。
 しかし、救急救命士が気管挿管を行うためには、事前に講習を受けるとともに病院での実習を修了しなければなりません。既に、8月には県内の各消防本部から選ばれた救急救命士が、三重県消防学校と三重大学医学部において教育を受けました。その中でさらに厳しい選考試験などに合格した者が、県内9つの病院で気挿挿管の実習を受ける予定となっています。
○実習にご協力を
 この病院実習では、麻酔科専門医師の指導のもと、十分な安全性を確保しながら全身麻酔手術を受ける患者さんに対して、気管挿管を実施することがあります。そのためには、気管挿管に対する患者さんの同意が不可欠となりますので、患者さん本人やご家族の皆さんのご理解とご協力をお願いします。
 住民の皆さんには、将来救急救命士が気管挿管をはじめ、いろいろな救命活動を行うことによって、地域社会へ貢献できるこの制度の意義を十分にご理解いただき、一日でも早く救急救命士が病院実習を修了できるよう、ご協力をお願いします。
問い合わせ先 … 消防本部消防救急課 TEL54-2006
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