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2004 YOKKAICHI
今回は、四日市の食料・農業を守るための取り組みについてお知らせします。
農業の再生をめざして
○「自給率40%」、食料が不足する?
 昨日の食事、何を食べましたか。パン、スパゲッティ?ご飯はどうですか。食生活の洋食化が進み、日本の食料自給率は40パーセント、海外農産物にすっかり依存するようになりました。しかし、外国に頼ってばかりでは安心できません。自分たちの食料は自分たちで賄う必要があるのです。
○農地を守る!
 隣の田んぼ、コメも作らないしすっかり雑草が生えている。そんな光景を目にしたことはありませんか。自然が相手の農業は、生産が不安定となりやすく、加えて、安価な外国の農産物の輸入もあって所得が低迷し、後継者も育たず、農業をやめていく人が多いのです。市内でも耕作放棄された農地が160ヘクタールに及んでいます。これは中央緑地六個分の面積とほぼ同じです。農地は生産の場としてだけではなく、水と緑のやすらぎの空間を演出し、その貯水機能が災害を防ぐなど多くの役目も果たす貴重な財産です。しかし、一度荒れてしまうとその再生は容易ではないのです。
○今後の取り組み
 本市の食料・農業を守るために2本の柱で施策を進めています。まず1つは、意欲ある農業者、新規就農者などの担い手の育成・確保です。このため、市は農業者が所得の向上を図るために行う取り組みを支援します。例えば、効率的な農業経営をめざして、農地を一カ所に集めることや作業の受託・委託を進めること、消費者ニーズの高い「安全・安心な地元農産物」を生産・直売することなどの取り組みです。さらに、新規就農者には農業ビギナー研修を実施して技術指導を行うとともに、就農のための初期投資支援を行います。
 2点目は農地の保全、有効活用です。まず、市内全農家を対象に農地有効活用調査を実施しました。その調査をもとに、農業者だけでなく、一般市民、企業、NPOなども農地利用の新たな担い手と考え、農地の保全、有効活用を図っていきます。また、すでに荒れてしまった農地を再生するための支援も同時に進めていきます。
 これらを「四日市農業再生事業」として位置付け、四日市の食料・農業の再生をめざしていきます。
問い合わせ先 … 農水振興課 TEL54-8180
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