HOME >> 楠町そぞろ歩き 2004/11月上旬
2004 YOKKAICHI
楠町そぞろ歩き
海浜植物が咲き、野鳥が訪れる自然の砂浜「吉崎海岸」
 今回は、楠町の自然について、ご紹介します。
 楠町の東側、伊勢湾に面した吉崎海岸には、ハマヒルガオ、ハマゴウ、ハマボウフウなどの海浜植物が群生し、春から夏にかけて、ピンク、白、紫など色とりどりの花が、砂浜を埋め尽くします。ひとつの砂浜にこれだけ多くの海浜植物が見られるのは珍しく、昔から人の手が入っていない自然海岸ならではの光景を見ることができます。植物が多いため、卵やヒナが見つかりにくいということで、シロチドリやコアジサシなどの野鳥が巣を作り、ヒナを育てています。また、静かできれいな浜ということでアカウミガメが産卵に訪れるのもこの海岸の大きな魅力でしょう。
 海岸だけではなく、鈴鹿川派川の河口にはユリカモメなどの渡り鳥が訪れます。河口近くの大きな養漁池には、冬になると一面が鳥で埋まるほど多くの渡り鳥が羽を休めており、町外からも愛鳥家が訪れます。
 町の西部に広がる田園地帯では、きれいな鈴鹿川の伏流水に恵まれ、6月ごろにはゲンジボタルの飛び交う姿が、住民の目を楽しませています。
ハマヒルガオ アカウミガメ
▲ハマヒルガオ
 春から初夏にかけての浜辺は、咲き乱れる花によって、ピンク色のじゅうたんが敷き詰められたようになります
▲アカウミガメ
 ふ化した子ガメたちは、遠くはメキシコ湾で大きくなり、10〜20年後に再び、この浜に産卵に戻ってくるといわれています
ゲンジボタル ユリカモメ ハマゴウ
▲ゲンジボタル
 ホタルが舞う頃には保存会の会員が、夜間パトロールなどの保護活動をしています
▲ユリカモメ
 冬の到来を告げる渡り鳥。楠町の鳥として、親しまれていますが、合併後は、新市の鳥として制定される予定です
▲ハマゴウ
 夏に紫色の花を咲かせます。その実はいい香りがするので、昔は芳香剤として、枕やお風呂に入れたりしました
問い合わせ 楠町企画課TEL98−3112
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