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2004 YOKKAICHI
今回は、学びの一体化(小・中一環教育)についての調査研究の状況をお知らせします。
健やかな成長と確かな学力の一層の向上を目指して
  平成15年5月末までに橋北、富洲原、保々、西笹川の四中学校区からモデル校区の応募があり決定しました。
 平成15年度は準備期間でしたが、平成16年4月から2年間、各モデル校区で実践的調査・研究に着手しています。
■取り組みはどんなものか
 モデル校区それぞれに取り組み内容に特徴があり、学校や地域の実情などを反映したものになっています。
 橋北中学校区では、地域との連携による学習の在り方を重要な研究の視点として取り組んでいます。その具体化の一つとして、「小・中一貫デー」を設けて、小・中学校合同の廃品回収を実施しました。2つの小学校児童会と1つの中学校生徒会の主体性を重んじつつ、地域の協力を得て、初めて合同で開催しました。
 富洲原中学校区では、基礎学力を身につける指導の在り方を研究しています。「読み」「書き」「計算」部会を小・中学校にそれぞれ設置し、その部会の研究計画書を合同で作成し取り組んでいます。また、授業公開も合同で行い、研究を進めています。
 保々中学校区では、コミュニケーションする力の育成に視点をあて、「話す力」「聞く力」の9年間の指導系統表を作成して日々の授業に生かしています。また、小学校6年生が中学校にスムーズに移行するため、中学校の授業を参観するなどの「トライアルタイム」の計画を進めています。
 西笹川中学校区では、外国人の子どもが多いという地域の状況もあり、国際理解教育と「食」に視点をあてた小・中学校一貫した授業方法、外国人への9年間を見通した日本語指導の在り方について研究しています。小・中学校の先生がそれぞれの学校の授業公開に参加するなど、小・中学校の先生の交流を盛んに行っています。
■今後の進め方は
  モデル校区の調査・研究は開始されたばかりですので、今後、「学びの一体化推進委員会」(委員長:武村泰男三重大学名誉教授)の指導・助言を得ながら、子どもたちの「健やかな成長」と「確かな学力」の一層の向上を目指していきます。
 平成18年度からは、すべての中学校区で、学びの一体化を推進していく予定です。
 なお、本市が考えている学びの一体化とは、小学校の6年間と中学校の3年間を廃止して、9年間の一つの学校を新しく作ることではありません。現状の義務教育六・三制度を壊すことなく、子どもが豊かに成長できるようにする指導の在り方を研究していくものです。
問い合わせ先 … 教育委員会指導課 TEL54-8255
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