HOME >> 平成15年中の「救急出場」状況 2004/9月上旬
2003 YOKKAICHI
特集:平成15年中の「救急出場」状況
増えています「救急出場」
高齢者の搬送が倍増
47分に1回 平成15年中の救急車出場件数は1万1198件で、年ごとに増加の傾向にあり、この10年間で1.7倍に増えました。搬送人数は1万704人です。一日当たりの出場件数は30.7件で47分に一回の割合で出場し、住民29.3人に1人が利用した計算になります(グラフ(1))。
 世代別では、高齢者(65歳以上)の搬送が10年前の1,707人から平成15年の4,457人と2.6倍に増えています。成人(18歳以上65歳未満)、乳幼児(7歳未満)、少年(7歳以上18歳未満)は微増、あるいは、ほぼ横ばいです。
入院不要の「軽症」が62%
 事故別の搬送人数(平成15年)は、急病が6,297人で10年前と比べて倍増しています。次いで交通事故、一般負傷となっています(グラフ(2))。急病の内訳では脳疾患、心疾患など生活習慣病にかかわるものや消化器系、呼吸器系の疾患が多くなっています。
 重症度別の搬送人数(同年)は、入院を必要としない軽症が6,643人で全体の62%を占め、近年増加の傾向にあります。そのほか多い順に中等症、重症、死亡となっています(グラフ(3))。
 地区別では中部、常磐、日永、三重、四郷の出場件数が多い傾向にあります。これらの地区は人口も多く、かつ、65歳以上の人口比率も高くなっています。
避けよう、安易な救急車の利用
避けよう、安易な救急車の利用 救急出場件数は年々増加しています。なかには緊急性がない出場要請も多く、「かすり傷」や「どこへ行けばいいか分からない」などの安易な理由での要請も増えています。119番通報で出場要請を受けると、管内7消防署所にある9台の救急車のなかで、要請先から最も近くにいる救急車が出場します。しかし、近くの救急車が出払っている場合には遠いところから駆けつけることになり、本当に緊急性のある、一秒を争うような症状の傷病者を待たせてしまうことになりかねません。尊い生命を守るためには救急車の適正な利用が必要です。事故や急病などで、緊急を要する症状の場合にはすぐに119九番へ通報してください。しかし、明らかに軽症と思われる場合は、119番通報の前に自家用車やタクシーが利用できないか検討をお願いします。
「8分消防、5分救急」を目指しています
救命処置のための設備が整った高規格救急車の車内 事故や急病で緊急を要する症状の場合、手当てまでの時間が5分を超えると大きく生存率が低下してしまいます。また、火災でも8分を超えるとより被害が拡大してしまいます。そこで四日市市消防本部では「8分消防、5分救急」体制を目指し、救命率の向上と被害の軽減を図ろうとしています。救急出場は現在九台の救急車で対応していますが、出場件数が増加し続けていることから、救命率を高める「五分救急」体制の実現に向けての取り組みが必要です。特に人口が多く高齢者比率が高い地域への充実が必要と思われます。消防本部ではこれまでに救急救命士の養成(現在22人)や搬送中に救命処置を行うことのできる高規格救急車の導入、さらに各種講習会の開催などにより、市民の皆さんへの応急手当の啓発活動などを行ってきました。今後も、新分署所の配置を含めた検討を進め、より充実した救命体制づくりを図ります。
[グラフ(1)]
救急出場件数および搬送人員の推移
グラフ(1)救急出場件数および搬送人員の推移
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[グラフ(2)] 搬送人員の事故別割合
グラフ(2)搬送人員の事故別割合
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[グラフ(3)] 搬送人員の重症度別割合
グラフ(3)搬送人員の重症度別割合
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休日、夜間に急病になったら応急診断所へ
所在地/西新地14-20(市消防本部東)
TEL/53-1759
診療科目/内科・小児科
時間/休日9:30〜16:00
     夜間19:30〜22:30
※耳鼻咽喉科は日曜日、
  年始9:30〜16:00
※健康保険証、老人医療受給証、
  乳幼児医療証明書などを持参ください
応急診療所の診療時間外や診療科目
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