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2004 YOKKAICHI
今回は、伊勢湾におけるスーパー中枢港湾の指定を受けた四日市港の最新情報をお知らせします。
地域の産業活動を支えるスーパー中枢港湾を目指して
○ わが国のコンテナ港の現状
 近年、中国をはじめとするアジア諸国の産業振興により、アジア発着のコンテナ貨物が急増しています。シンガポールや釜山などアジアの主要港は、これらのコンテナ貨物を取り込み、高いサービス水準と安価なコストを背景にコンテナ貨物の中継拠点として港の規模を拡大してきています。
 結果として、昭和55年にコンテナ貨物取扱量で世界六位のシンガポール港、16位の釜山港は平成14年にはそれぞれ2位、3位と順位を上げました。しかし、対照的に世界四位の神戸港、12位の横浜港は27位、214位と順位を下げています。
○ スーパー中枢港湾とは
 このようにコンテナ港の順位の低下が続くことになると、北米、欧州などを結ぶ大型コンテナ船の定期航路からわが国が外れ、コンテナ貨物の輸送時間やコストの増加から、産業の国際競争力が低下し、ひいては国民の生活水準も低下することが懸念されています。
 スーパー中枢港湾とは、わが国の国際コンテナ港の国際競争力を重点的に強化するため、実験的先導的な施策の展開を官民連携で行うことにより、アジアの主要港を凌(しの)ぐコストとサービスの実現を図ろうとする港湾であって、国の積極的な支援が期待できる港湾なのです。
 今年7月23日、京浜港(東京港、横浜港)、阪神港(大阪港、神戸港)と並んで、四日市港は名古屋港と共に、伊勢湾のスーパー中枢港湾として国の指定を受けました。
○ 伊勢湾全体のサービス水準の向上を図るために
 平成14年の国際コンテナ貨物取扱量は、名古屋港、3,299万トン(全国3位)、四日市港216万トン(全国9位)です。この2港で伊勢湾の国際コンテナ貨物のほとんどを取り扱っています。今後、四日市港と名古屋港は、伊勢湾全体のサービス水準の向上を図るために、それぞれ霞ケ浦地区北ふ頭、西部地区飛島ふ頭でIT技術を活用した高度なコンテナターミナルを形成し、それぞれの特性を活かし連携して最適な航路サービスを選択できるようにしていく予定です。また、大規模災害時にも相互に補完する体制を構築して地域の物流機能の低下を防止することとしています。さらに、伊勢湾岸道路などの港湾背後の道路網や中部国際空港との連携により、陸・海・空の最適な物流手段の選択が可能な国際物流拠点の形成を目指しています。
問い合わせ先 … 政策課 TEL54-8105
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