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2003 YOKKAICHI
今回は、幼稚園と保育園の一体化についての取り組みをお知らせします。
幼稚園と保育園の新たなあり方を考えています
 少子化に伴い、市内には、園児数が定員を大きく割り込む園があります。そこで、集団保育の効果を上げるために「幼保一体化」を検討しています。
◆幼保一体化とは?
 幼稚園は文部科学省所管の教育施設、保育園は厚生労働省所管の児童福祉施設という違いがあります。しかし、それぞれの園で小学校入学までに学ぶ内容に大きな差はありません。そこで、園児数が著しく減少している地域の幼稚園と保育園を同一園舎で統一カリキュラムによる保育を行い、両施設を一体的に運営することを考えました。
◆検討の経過
 市では、昨年度に学識経験者を交えた「四日市市就学前教育検討委員会」を設け、小学校入学までの教育のあり方や幼稚園・保育園の適正配置(現在市内には市立幼稚園が22園、市立保育園が28園あります)について検討を行いました。その答申において、(1)共用化・一体化 (2)統廃合 (3)民営化 の3つの方向が示され、少子化による小規模園化への対応として、同一の行政区内に複数の市立幼稚園あるいは市立保育園がある場合は統廃合を検討することとし、そうでない場合(例えば幼稚園がその行政区に一園しかないなど)は地域事情に応じ幼保一体化を検討することとされました。
 一体化すれば一定の集団保育の場が確保されるほか、保護者の就労状況にかかわりなく地域の子どもが一緒に学べるというメリットもあります。
◆今後の対応
 現在、一体化した園の詳細な運営方法について、保育環境向上につながるよう保育担当の職員も交えて検討を開始しました。一体化しても幼稚園児は4時間、保育園児は8時間を目安とした保育時間であることには変わりませんので、例えば降園時の対応なども課題と言えます。また担任は幼稚園教員・保育士両方の免許・資格のある者になりますが、同じクラスにいるそれぞれの園児が前日までに取り組んだ遊びや学習を踏まえて、連続性のある園生活を生み出していくことが必要です。
 そのほか、保育園では保護者が就労していることから園行事も土曜日や休日に多く行われています。そうした行事についても幼稚園と保育園でお互いに工夫する必要があります。
 今後、対象となる園ごとに皆さんの意見も取り入れながらより良い園の実現を目指したいと考えています。
問い合わせ先 … 教育委員会教育総務課 TEL54-8236
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