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2003 YOKKAICHI
特集:人権
広げよう人権文化 広げよう人権文化
広げよう人権文化 広げよう人権文化
理解不足が生む差別 学校・社会で教育・啓発を
 社会にはさまざまな人権問題があります。同和問題に関する結婚差別や就職差別、女性への固定的な性別役割分担や暴力、子どもへのいじめや体罰、虐待、高齢者への人権侵害、障害者に対する障壁や偏見、外国人への差別や偏見などがみられます。その背景として考えられるのは、私たちの意識の中にある「同じである」ということへのこだわりや因習からくる不合理な考え方、人権尊重の理解や知識、判断力の不足があります。こうした人権問題を解決するためには、人権教育・啓発をこれまで以上に全市的に取り組み、人権が尊重される自由で平等な社会を実現していかなければなりません。
家庭、学校、職場、地域などあらゆる場で人権教育・啓発を
基本方針の理念
 「基本方針」では、自分自身はもとより、家庭、学校、職場、地域など、日常生活のあらゆる場や機会の中で、人権教育・啓発を進めることとし、次のようなあり方を挙げています。

[ 人権教育・啓発のあり方 ]

日常に行動できる人権感覚を十分に身につける
さまざまな場での日常の具体的な課題に取り組む
市民から理解と共感が得られる方法で実施する
違いを認め合う共生の心を育成する
人権を大切にする学校、地域づくりを推進
基本方針の推進方向
 基本理念を踏まえ、学校と地域で人権教育・啓発を積極的に推進し、人権文化あふれる学校・地域社会の実現を図ります。
人権感覚あふれる学校づくり
 人権尊重の精神に基づく豊かな感性や差別・偏見を見抜く力を養い、差別の不合理性や不当性を理解し、差別を無くす実践力をつけられるよう、人権感覚あふれる学校づくりを進めます。
[ 人間尊重の教育環境づくり ]
一人ひとりの子どもの思いや願いなどを生活のあらゆる場面で
  とらえるようにする。また、互いの違いを認め尊重し合い、自己表現
  力を高める学習に取り組む

学校におけるバリアフリー化を図る
保育園、幼稚園、小・中学校、高校の交流を進め、推進体制を
  再構築するとともに教育相談体制の充実を図る

教職員が、差別を許さない人権意識を身につける
[ 地域に開かれた学校づくり ]
積極的な授業公開や外部からの指導者の参画を進める
多くの人と交流することで自己の生き方を見つめ直すことができる
  よう、地域の教育力を活用するネットワーク化を図る
人権が尊重される地域づくり
 家庭、地域、職場で、あらゆる差別を無くし、暮らしの中に人権尊重の精神が根づいた社会の実現を進めます。
[ 人権教育・啓発の環境づくり ]
体験型学習プログラムを開発するほか啓発媒体の選定や手法の
  工夫をする

地域で指導・助言できる人材を育成したり、各種相談事業のネット
  ワーク化を図る
[ 人権教育・啓発の場づくり ]
市民が参加できる場・機会の提供や人権課題を持つ人の自立・
  社会参加を支援。また、家庭教育や企業の公正採用、人権意識
  高揚の支援をする

身近で具体的な学習内容で市民が主体的、継続的に取り組むため
  の支援や、偏見をぬぐいさる多様な文化交流の場を提供する
推進プランの作成にあたり市民の意見を反映
 市は、この基本方針に基づき、人権が尊重されるまちづくりに具体的に取り組む推進プランを作成していきます。その実施には、幅広く市民の意見を反映しながら、四日市市総合計画と連動させて全庁的な体制で総合的に推進していきます。また、推進状況については、「四日市市差別を無くすことを目指す審議会」に意見を求めていきます。
人権について気軽に相談を
みんなの人権を守る人権擁護委員
 市には17人の人権擁護委員がおり、人権に関する心配ごとや法律などの相談を受けるとともに人権思想の普及に努めています。委員は人格識見が高く社会の実状に通じ、人権擁護に理解のある人を市長が推薦し、法務大臣が委嘱します。
私たちが相談に応じています
地域の催しで
一緒に人権を考えます
◆市人権擁護委員会会長
  西林紀壽さん(菅原町)
西林紀壽さん 人権擁護委員は、地域や学校などの催しに出掛け、一緒に人権について考えています。また、法務局四日市支局で週3回、2人の委員が皆さんの相談を受けています。委員は人生経験豊富で人間味ある、熱意あふれる人にお願いしています。「人が生きていく上で出会うすべてのこと」を何でも相談してください。
どんなことでも
親身にアドバイスします
◆市人権擁護委員 
  藤川美和さん(泊町)
藤川美和さん 中学校長を退職後に委員になりました。法務局での人権相談は、配偶者や子ども、生活のことなど幅広い内容です。「夫が今朝、いきなり会社を辞めると言ったけどどうしよう」など急のことで気が動転している人や、考えあぐねた末に来る人などさまざまですが、どんなことでも親身に話を聞き、できることはアドバイスして、自分で答えを見つけるお手伝いをします。秘密は厳守します。重い悩みもだれかに相談すると楽になります。どんなことでも話してみてください。
●人権擁護委員一覧
石田静代
大塚信行
片淵喜郎
木村ちはる
木村裕司
小林芳子
炭田公秀
田中宏幸
豊田早男
西林紀壽
服部淳子
早川多津子
藤川美和
堀須美子
三栗谷祐三
宮田都喜美
山川善彦
七つ屋町
大矢知町
日永西四丁目
松原町
日永三丁目
西日野町
松本三丁目
桜台二丁目
水沢町
菅原町
生桑町
富田浜元町
泊町
北小松町
北浜町
羽津山町
西村町
45-5457
65-7714
46-4875
33-0957
46-6306
21-4865
54-0234
26-0692
29-2122
26-4460
32-2615
65-7041
47-2588
21-9526
51-1688
32-5437
39-0335
人権相談を行っています
 人権擁護委員が相談を行っています。「これは人権問題では」と思ったことや、心配ごと、法律で分からないことなど、気軽に相談してください。相談は無料で秘密厳守します。
[ 人権学習センター ]
●第2・第4水曜日 午後1時〜4時
●予約制で先着3人 TEL:54-8609

[ 法務局四日市支局 ]
●火曜日・水曜日・金曜日
  午前9時30分〜午後4時30分
●予約制 TEL:53-4365

●この特集についてのお問い合わせは 人権センター TEL:54-8293
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