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2003 YOKKAICHI
今回は、医療事故を未然に防ぐための市立病院の取り組みを紹介します。
医療安全管理(MRM)委員会で原因と対策を検討しています
 最近、医療事故に関する報道をよく耳にします。国民の生命や健康を守るべき医療機関で、事故が発生することは誠に残念なことです。厚生労働省は、医療安全の確保は医療政策における最も重要な課題の一つと位置づけ、「医療安全推進総合対策」を発表しました。
 また、昨年には、医療法施行規則の一部を改正し、国を挙げてより総合的な医療安全対策に取り組むことになりました。
◆医療安全対策の取り組み 
 市立四日市病院では、平成11年6月から、「市立四日市病院MRM委員会」を発足させ、医療安全対策に取り組んできました。
 さらに、昨年8月からは院長(統括委員長)、副院長(委員長)をはじめ7人の委員と49人のリスクマネージャーからなる「市立四日市病院医療安全管理(MRM)委員会」を新たに組織し、院内一丸となって医療安全対策に取り組んでいます。 ※MRMとはメディカルリスクマネージメントの略で医療安全管理と同じ意味で使用されています。
◆主な対策内容
 それぞれの職員が、事故と思われる事柄(アクシデント)や、事故にはならないが「ヒヤリ」としたことや「ハッと」とした事柄(インシデント)を委員会に報告します。
 委員会ではこれらの原因と対策を検討し、職員に注意を喚起したり、講演会を開催して医療安全に対する啓発を行っています。また、最新の知識・事例を学ぶため厚生労働省やほかのさまざまな団体が主催する講習会、研修会にも職員を派遣しています。
◆今後の対応
 現在のインシデント分析や講演会を通した勉強会を続けて行くと同時に、本年から4月と10月には、インシデントやアクシデントについて市立四日市病院のホームページに公開していく予定です。
 もちろん重大な医療事故が発生した場合は、早急に発表することになります。
 医療事故は、医療にかかわる個人の問題のみならず、医療システム全体の問題としてとらえ、医療安全対策を体系的に実施することが重要です。
 時には、患者さんの協力も得ながら、院内全ての関係者が積極的に医療安全対策に取り組み、不幸な事故が発生しないよう努力をしていきます。
問い合わせ先 … 市立四日市病院総務課 TEL54-1111
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