HOME >> 東海・東南海地震に備え、住宅の耐震強化を 2003/3月上旬
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 東南海地震は伊勢湾周辺から紀伊半島南部、南海地震は四国の太平洋側の広い範囲をそれぞれ震源とする地震です。この2つの地震は過去において、駿河湾沖を震源とする東海地震を含めて同時に発生することが多く見られます(図(1))。中央防災会議が昨年12月にまとめた被害想定によると、「東南海」と「南海」地震が同時発生した場合、規模はマグニチュード8.6、東海地方の広い範囲で震度6弱以上で、死者7,400人、建物の全壊は27万棟にのぼると予想されています。
 昭和56年以前の住宅は、東南海・南海地震など大地震の時に倒壊する恐れがあります。ぜひ、一級建築士などの専門家に相談し、耐震診断を受けましょう。診断の結果、補強が必要と判定された場合は、耐震補強をしましょう。
 市では、三重県および各市町村と耐震診断支援の制度化に向けて協議しています。決まり次第、「広報よっかいち」などを通じてお知らせします。
 阪神・淡路大震災では、6,433人の犠牲者を出しました。死亡原因の8割は建物の倒壊による圧死です(表(1))。倒壊した建物の多くは、昭和56年以前に建てられたものです(表(2))。建築基準法は、昭和56年に建物の耐震基準が強化され、現在に至っています。木造住宅では必要壁量(※)を増やすことなどで耐震性が強化されましたが、昭和56年以前に建てられた住宅は、現在のものに比べて耐震性が低く、阪神・淡路大震災では被害が集中しました。大地震から命を守るため、木造住宅の耐震対策を十分にしておきましょう。
※必要壁量
壁量とは壁の耐力を長さで表したもの。必要壁量は地震や風により建物に水平にかかる力に抵抗するために最低限必要な壁量
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