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地域の景勝を財産として後世へ 〜鹿化川の清流と千本桜を守る会〜
 川島地区は古くから水のきれいな所です。その中央部を西から東へ流れる鹿化川は、かつては子どもたちが泳いで遊ぶなど地域の人々に親しまれてきました。現在、その堤防には、2キロメートル余りにわたって約千本の桜の木が植えられ、散歩道は住民の憩いの場となっています。
 今回は、この鹿化川と千本桜の景観を地域の財産として次世代に残していこうと発足した「鹿化川の清流と千本桜を守る会」をご紹介します。会長の田中さんにお話を伺いました。
鹿化川の「さくら祭り」千本桜の由来は。
 鹿化川の千本桜は、昭和50年代初めに、河川改修工事で丸裸になってしまった鹿化川を桜の名所にしようと、川島老人会によって植樹が始められました。
 20年以上経った現在では、地域の名勝地として、ほかの地区からも多くの人が訪れるようになりました。また、桜の開花時期には、毎年、地元主催で「さくら祭り」が開催され、数千人の参加者で賑わいます。

会発足のいきさつは。
 先人の努力でここまで立派になった千本桜は、川島地区の財産として、長く後世に残す必要があります。また、近年いろいろな取り組みで改善されてきてはいますが、鹿化川の水質悪化も心配でした。そこで、2年ほど前に「鹿化川の清流と桜の保全整備をみんなでやりませんか。やれる人がやれることをやれる時にしましょう。」と呼びかけて、活動を始めました。
活動を紹介してください。
 現在、会員は川島地区のほぼ全域に広がり、約200人になりました。桜の害虫駆除作業や鹿化川の堤防の除草作業などを会員の自主参加で行っています。
今後の抱負は何ですか。
 今後は、会の活動をもっと組織的なものにしていきたいと思います。また、あと20年で寿命を迎える千本桜をどうやって後世に残していくのかという具体策の検討も必要だと考えています。
 川島地区は、住宅地の開発により新しく住民となった人と代々この地に住んでいる人とが一緒に暮らしている地域です。千本桜と鹿化川を守る活動を通して、お互いの交流の場ができ、地域住民の一体化がさらに進めばと考えています。
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