近年の少子・高齢化に伴う核家族化の進展は、地域の人間関係を希薄にし、犯罪や事故が増加する一因にもなっています。
このような背景のもと、だれもが安心して生活できる安全な地域社会の実現を図ることを目的とした「四日市市安全なまちづくり条例」が平成13年12月21日に制定されました。
本市では、この条例に基づき、今年5月16日、市民や各種団体代表、学識経験者などによる「安全なまちづくり推進協議会」を設置しました。
この推進協議会では、生活安全施策を市民の視点から調査研究し、「安全なまちづくり基本計画」の策定に向けて議論を深めています。
この条例は、犯罪の予防と事故の防止を目的としていますが、「安全」は、防災、防火、防犯、救急救命、交通、教育、福祉、地域づくり、都市計画などさまざまな分野で重要なテーマになっています。推進協議会では、子どもや障害のある人などからも幅広いご意見をいただきながら、市民の皆さんが今最も必要としている「安全」は何かを、検討しているところです。
また、安全にかかわるさまざまな分野にわたる施策を体系化し、総合的、効果的な展開を図るために基本計画を策定する予定ですが、防災や労働安全など、既に施策が体系化されている分野もあります。そのため、それらの計画をはじめとする市の各種計画とも整合をとり、すみ分けを図っていくことも大切で、このことについても推進協議会で議論を深めています。
安全なまちづくりの原点は「自分たちの地域は自分たちが率先して守る」という自助自立の精神と言えます。
そのため、基本計画を作り上げていく過程では、市民の皆さんの意見を最大限に反映させていくことが大切であると考えています。
協議会では、会議を傍聴していただいた皆さんからご意見をいただくほか、ファクスやEメールによるご意見も受け付けています。また、安全なまちづくり基本計画の素案がまとまった段階では、市民の皆さんに改めてご意見をお聞きする予定です。 |
