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市政最前線
今回は、「救急救命」の取り組みについて
最新の情報をお知らせします。
救命処置の実習
 平成13年の救急出動件数は9613件。一日平均26件も救急車が出動していることになります。
 そのうち、救急隊が現場に到着したときに傷病者が心肺停止状態であったケースは、204件、3週間以上の入院を要する重症者は1118件にも上っています。
 毎年増え続ける救急需要、また高くなりつつある重症者比率から、消防本部では救急業務の高度化を目指して、次のような取り組みを行っています。

救急救命士の養成など
 災害現場で活躍している救急救命士は、現在17人です。今後、救急現場から医療が施される必要のあるケースが増えることが予想されるため、年次計画的に救急救命士を養成し、将来的にはすべての救急車に救急救命士が乗車することを目指します。
 また、救急救命士以外の救急隊員の資格取得研修や医療機関における実習なども、積極的に行っており、より大きな安全と安心を住民に提供できるよう、隊員のレベルアップを図っています。

救急拠点の充実整備
 救急業務は、ある意味で時間との戦いとも言えます。そのため、今年10月1日からは、新たに小山田地区市民センターの敷地内に南消防署西南救急分駐所を開設し、市西南部の災害現場への到着時間の短縮を図ります。

応急手当ての普及啓発
 心肺停止の状態が予想されるケースで、救急車が現場に到着するまでに、近くに居合わせた人が心臓マッサージや人工呼吸などの心肺蘇生法を行っているケースは、まだ多いとは言えません。
 倒れた直後に、そばに居合わせた人が応急手当てを行うかどうかが、その人の生死やその後の経過を左右するとまで言われています。
 仕事中に心肺停止になった人が、職場の仲間による的確な心肺蘇生と救急救命士の救急車内での救命処置、医療機関での治療という「救命のリレー」により一命を取りとめ、自分の足で歩いて病院を退院した事例もあります。
 みなさんも「大切な命を守るために」ぜひ応急手当ての講習会に参加してください。また、地域、学校、会社へ出向いての講習も行っています。お気軽にお問い合わせください。
問い合わせ 消防救急課(TEL 56-2006)
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