HOME >> NPO みんなの市民活動 2002/8月上旬
 今回は、家庭生活の安定と平和に寄与する活動を行っている特定非営利活動法人「家庭危機管理ひまわりの仲間たち」をご紹介します。代表の関本さんにお話を伺いました。
スタッフのみなさん
─ 活動を始められたきっかけは何ですか。

 20年ほど前に心に悩みを持つ人のためのカウンセリングルームを開始し、その業務の一環として、各地の企業のコンサルタントも務めました。その際、なぜ企業の業績が上がらないのかを研究していると、会社と従業員の関係がうまくいっておらず、その原因は従業員の家庭に問題があるケースがありました。特にバブル崩壊以降、妻であり母親である女性のストレスが大変大きくなり、切羽詰まっているケースが多くあることが分かりました。そのため、女性のサポートが必要だと考えるようになり、この活動を始めました。

─ どのような活動をされていますか。

 子どもの不登校・引きこもり・家庭内暴力など家庭の崩壊を防ぐため、講座などを通しての情報発信や相談、カウンセリングを行っています。また、問題が起こると、ケースによっては、その家に出向くために、その家庭に深く入り込むことも数多くあります。

─ ご苦労や喜びは何ですか。

 家庭内で問題が起こる夕方から深夜に家庭へ訪問することが多く、生活時間がずれてしまいます。この一年余りで900件ほどの相談がありました。
 喜びは、子どもたちが立ち直ってくれることです。大きくなって奥さんを連れてきてくれたこともありました。また、母親が知らず知らずのうちに子どもたちを追い詰めていることがあり、それに気付いてくれることです。スタッフの中にも家庭崩壊の危機を乗り越え、この仕事を手伝ってくれている人もいます。
 
─ 今後の抱負は。

 密室である家庭からのSOSを受信し、サポートしていくためには、学校や教育委員会の協力がぜひとも必要な場合もありますので、連携を密にしていきたいと思います。
 また、家庭問題の対策は予防が最も大切ですので、母親や子どもたちのストレスを早めに解消できる場(ひまわりサロン)を充実していきます。
このコーナーやNPOに関する問い合わせ先…市民生活課NPO担当(TEL 54-8117)
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