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市政最前線
今回は、改修工事を行っていた北部清掃工場について最新の情報をお知らせします。

[ 北部清掃工場]
 北部清掃工場には、1号炉から3号炉の3基の焼却炉があります。1・2号炉は昭和48年、3号炉は昭和62年に、1基当たり1日150トンの処理能力で造られ、今回の改修工事は、ダイオキシン対策と処理能力の回復を目的に行いました。

○ダイオキシン対策

 現在の法律では、排ガス中のダイオキシン類の排出濃度は1炉につき1立方メートル当たり80ナノグラム(ナノグラム=10億分の1グラム)以下という基準ですが、平成14年12月1日以降の新基準は1ナノグラム以下に強化されます。このため新基準に適合するように、改修工事を行いました。

○処理能力回復と設備更新

 稼働開始から、1・2号炉は20数年、3号炉は10数年が経過し、老朽化により処理能力が建設当初の7割程度に落ちてきたため、処理能力の回復工事も同時に行いました。

 ダイオキシン類の発生を抑えるためには、ごみを完全燃焼させ、排ガス中のばいじんなどを効果的に捕集する必要があります。ごみを完全燃焼させるには、燃焼ガスを850度から950度の高温に保つことなどが必要であるため、燃焼室の天井をかさ上げし、広げる工事を行いました。また、排ガス中のばいじんなどは、今まで電気集じん機で捕集していましたが、これをバグフィルタに更新しました。このバグフィルタは排ガスをろ過するタイプの集じん機なので、非常に微細な粒子まで捕集できます。

 平成11年9月から総事業費約58億円をかけ、本格的に改修工事に着手しましたが、ごみの焼却は毎日行なわなければならないため、3炉を同時に工事をすることはできません。常に2炉を運転し、1日約250トンのごみを処理しながら工事を行い、今年3月末に完成しました。
 この間、市民のみなさんのご協力も得て乗り切ることができました。

○今後もごみの減量にご協力を

 ごみの排出抑制やリサイクルなどにより焼却量を減らすことは、循環型社会を構築していく上でも必要不可欠であり、ダイオキシン類削減の観点からも重要で有効な手段です。今後も引き続きごみの減量にご協力をお願いします。
問い合わせ 生活環境課(TEL54−8333)
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